Entry No.12
くろすぴー
YOSHIMURA GS1000

今まで一番作りたかった題材、「ヨシムラGS1000」に挑戦です。

ベースキットは、GSXポリス・RGB500ですが、エンジンヘッドや外装等、ほとんどがスクラッチになります…。
元ヨシムラの友人のショップで、実車資料はかなり揃うのですが、はたして完走できるかかなり不安です。
'81年の#34クーリー車の予定ですが、進行具合によっては年式変更もありえます。

ヘッドカバー

プラバン&プラ棒でスクラッチ カムチェーントンネル部は、アオシマZより。

実車のエンジンヘッドカバー

この当時、スズキお得意のラムエア用の導風板が特徴。
2バルブヘッドなので、GSXの4バルブヘッドとはまったく違います。

エンジン GSXエンジンをGSに改造。

ヘッド形状がまったく違うので、すべてプラバン&プラ棒でスクラッチ。
フィンは0.3mmと0.5mmプラバンを5枚層積。
クランクケース上のセルモーターカバーを削り取り、プラバンで裏打ちします。
この後、シリンダー背面にカムチェーンテンショナー・インシュレーターを作ります。

エンジン-2

エンジン-3

GSXと比べると、カムシャフトの長さがかなり短いです。 エンジンが一段落したので、やっと車体にはいれます。
早く塗装がしたい…。

スイングアーム

RGB500のスイングアームを流用。
スタビライザーをプラ棒で作り直します。
プラ棒の曲げは、タバコの火であぶり、丸棒に巻きつけて癖をつけます。

スイングアーム裏側

左右非対称なので、寸法が出しにくいです。
2mm×2mmのプラ棒でベースを作ったのですが、幅が細い気がしたので、0.5mmプラバンを片側に貼り付けました。

フロントディスクローター

スタジオ27製のRGB500用エッチングパーツ。 ハブ部はキットを使い、エッチングローターを2枚貼り合わせます。
リューターに装着して、180番の布ヤスリでスリあとを付けます。

リヤディスクローター

これもエッチング。
ちゃんとベンチレーテッドになってます。
エッチングの貼り合わせは瞬間接着剤をつかうので、ズレがでないよう慎重に行います。

トップブリッジ&アンダーブラケット

プラバンより削り出し。
ベースのプラバンに、最初にフォークの穴を開けてから切り出します。
寸法出しから製作まで、まる一日かかりました。

当時のヨシムラワークスパーツ

アルミ削りだしのトップブリッジ&アンダーブラケット。

フロントフォーク

RGB500のボトムケースを加工。
削り出しパーツに見えるよう、プラストライプで段差をつけます。
アンチノーズダイブ部は一度切り離し、上部をディティールアップ。 キットのキャリパーは削り落としました。

エキゾーストパイプ

3.2mmプラ棒をライターで炙って手曲げ。
集合部・テールパイプは、カタナより。
サイレンサーは、KR1000F。細い気がしたので、0.3mmプラバンを巻きつけています。

実車のリザーブタンク付リヤショック。

ケイヒンCRキャブ

流用できるパーツが無いので、プラ棒&プラバンでスクラッチ。 1キャブあたり総パーツ数40個!
これをあと3個作るのは…。かなりフラストレーションがたまります。
塗装後にティクラーとファンネルを付けます。
小さすぎてアップの写真がうまく撮れません。

タンク

タミヤGSXポリスより。
通称"べこ"タンクの高さを2.5mmカット。
パテで裏打ち後、表面のエラを削り、タンクのプレスラインを0.3mmプラバンで作ります。

やっと全体像が・・・。

シート&シートカウルが出来たので、初めてマシンの全体像(Fカウル・Rサスはまだです)を見てみました。
アライメントやバランスは何とか合格点?

シート&シートカウル

シートはアオシマZ1Rをベースに、エポパテで形を出して、座面 は4mm幅に切り出したプラバンを貼り付けています。
シートカウルはプラバンの組み合わせ。

カウル。

旧ユニオン製 BMW 100S用ビキニカウルを芯にして、プラバン&ポリパテで形状変更。

なかなか納得いく形にならず、ヤフオクで実物を購入して参考にしました(アホです)。 一応、我慢できるデキになりました。

スプロケカバー。

全てプラバンより。'80年8耐優勝車は、このカバーの上にジェネレーターが付いています。

ワークス Fボトムケース。

アンチノーズダイブ基部が斜めにオフセットされています。 再現はしませんが・・・。

トキコ製Fキャリパー。
これもワークスパーツ。

実車を元にボトムケースのFフェンダー取付基部を製作。
タミヤRGBのままで行こうと思っていたのですが、現物を見てしまうと、作らないわけにはいきません。
これに伴い、Fフェンダーとスタビライザーも加工。
Fキャリパーもカタナカスタムチューンのリヤキャリパーを加工。

締め切りまであと一ヶ月、未だに多くのパーツ加工が残っています。 休日の日数を考えるとかなり不安です。

Fカウル修正。
じっくり見ると納得がいかず、修正しました。 出来上がったモノにノコギリを入れるのは勇気がいりましたが。 後端部を1mmかさ上げしてます。

カウルステー ステーが写っている画像がないので、取り回しに悩みました。

洋白線・洋白帯板とシンチュウパイプを組み合わせ、ハンダ付け。

ステー基部。

カウル内側に基部を作ります。 たぶん実車もこんなふうでは?(テキトーに想像しました)

取り付け完了。

こんな感じで付きます。 ちょっとステーが細かったので、強度が不安ですが。
作り直すには・・・なので、これでOKとします。

スタンド。
鉄棒?のような形状です。ホンモノは運ぶのが大変だったろうなぁ・・・。
ヒロ製チェーン。
ヒロさんより試作品を頂いたので、早速組んでみました。慣れると1時間で組めるよと言われていたのですが、倍の2時間かかりました。
想像したより組み易いですが、インジェクション部を切り取った後のゲート処理が一番大変です。
でも雰囲気は最高です。
一度使ったら今後は全てこのチェーンキットを使いたくなりますね。 問題は、歯車ピッチの荒い(RGB)スプロケットにどう合わせるかです。
問題のスプロケット。
歯車をRC211Vより移植。歯車はあくまでも見える部分のみなので、チェーンにはかかりません。たぶん、歯を付けないでチェーンを付けてもあまり見えないと思うので・・・。
手抜きでスミマセン。
エンジンの塗装。
つや消しブラックが迫力あるエンジン。フラットブラック + ホワイト + ブラウンで調色してカルガード風に。
CRキャブ。
エンジンに装着してから、洋白線・洋白帯板で4気筒分を連結させます。
ファンネルはアオシマZ用を開口しています。
リアサス。
アルミ削り出し! 友人に製作してもらいましたが、驚くべきデキです。
10mmアルミ棒からの削り出しらしいですが・・・。
ロックリングもスゴ!
驚異的です。
デカール原稿。
これも友人に作成してもらいました。
自分で出来ないことは、すべて他力本願です・・・。
外装の塗装。
ウレタンクリヤーを塗るつもりでしたが、硬化剤が硬化していました(半年前に使用したままだったので)。 買いに行く時間が無いので、ラッカークリヤー仕上げです。
タンク。黒のピンストライプは細切りデカールを貼ろうとしたのですが、曲面 に馴染まなかったため、タンク・カウルとも筆塗り。
シート&ゼッケン。
Fキャリパー・アンチノーズダイブ部。
ワイヤーロックもしてみました。(意外と簡単)
締め切り間に合いませんでした(泣)。
明日には2日遅れで完成予定です。
とりあえず現状・・・。
完成!
2日遅れでの完成です。
過去、こんなキツイ思いで模型を作ったのは初めてでした。
不満なデキの部分も多々ありますが、このGS1000のために多数の友人の協力を頂きました。
ブライトロジックの竹中氏、アサカワスピードの浅川氏、モデルファクトリーヒロの社長・岡崎氏、デカール製作の枇杷木氏、金属パーツ製作の本田氏、キャブの複製をしてくれたMax氏、その他応援していただいた方々、本当にありがとうございました。

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