Entry No.24
マイケル・ドーハン
'84 Honda NSR500 #1 F.SPENCER

皆さん、はじめまして、こんばんは!
今回初出走させて頂きますマイケル・ドーハンと申します。
よろしくお願い致しますm(_)m 
お題は遂に発売となりましたモデルファクトリー・ヒロさんの'84NSR500です。

初出場ながら無謀とも思える超難題キットですが(笑)完走目指して頑張りたいと思います。
年代的に資料は豊富に有りますので(歳ばれる?(笑)
これで行きたいと思います
それでは早速仮組です、まずはエンジンから パーツ自体の精度は凄いです。
エッジも綺麗に出でおりとてもメタルパーツとは思えません バリなどは殆ど無くパーティングラインを消すのとパーツ取り付け用の穴をピンバイスで開けるぐらいです。
あとは金ブラシで磨きながら作業を進めます しかしエンジンだけでも物凄い存在感…
塗装しないでこのままでもインテリアになりそう(笑)
次はフレームです。
今のマシンと違いまだこの頃のフレームは細いので溶接はやりたく無かったのですがやはり瞬間だけでは強度的に弱いようなのでフレームの裏をピンポイント溶接します。裏側のくぼんだ部分も本当はハンダを盛って埋めればよいのですが何分にもフレームが細く取り返しの付かない事になるといけないのでポリパテで埋めてメッキシルバーで埋めた部分周辺のみ塗装し表面 は磨いてメタル感を出します。
取説にもありますがフレームはエンジンやスイングアームに合わせて若干の修正が必要です。
私はフレームだけを先に作ろうとした所スイングアームがはまらなくまってしまい余計なフレームの修正をする羽目になりました(大汗)。
従ってフレームを作る時はスイングアームやエンジンを挟んだ状態で修正した方が良いようです。
写真中央のリアサスマウントも強度が必要なのでスポット溶接しています。
そんな感じで今日はここまで(笑)。
次は問題のチェーンです、ここまで来たら稼動式のを作らないと納得行きませんよね〜・・・
(大汗&笑)
三日かかりました (´Д`)=3
少し休養します(うそ:笑)
チェーンは真上から叩いてかしめないと綺麗に丸く潰れてくれません。従って私のは近くで見るとかなり適当です(爆) 。
綺麗に作るのであればエッチングの方が良いかもしれません(笑)。
サイレンサーも取り合えず取り付けてみましたがチャンバー部分からサイレンサーまでの細い部分をチャンバー側にがっちり接着しつつ (実際は仮組みなのであまりがっちりは付いておらず組み立て中ポロポロ外れた:涙)。
細い部分を少しずつ曲げながら位置を決めました サブフレームに挟むパーツ(部品No.M70)はチャンバー、サイレンサーの位 置決め後取り付けた方が作業しやすいようです。
チャンバー部分ですがどうにもこうにも作業中にポロポロ外れてイライラが限界に達した為(イライラするとろくな事が無いんで 皆さんはイライラしないで下さいね(笑)。
強化作戦を実行しました。
1mmの真鍮線を使います。
これでもう外れる事はありません(笑)
フロントの足回りを作ります。
リアもフロントも特に問題なく組めましたが ホイールはリムにスポークをはめ込む時に若干修正が必要です。スポークの頭を少しずつ削りながらリムにはめ込めるようにします。無理に押し込むとスポークが曲がってしまう恐れがあるので注意です。またダボ穴も微妙にずれているのでリーマーでほんの少し穴を広げます。このリーマーは元々ラジコンのポリカーボネートのボディにマウント用の穴を開けるもで硬いものでも、ガリガリ削れて簡単に比較的正確な丸い円が開けられるので重宝しています。
ハンドル周りです このキットはハンドル周りに限らずパイピングする部分にはすべて洋白線を取り付けなければなりません スロットルケーブル×2、リザーブライン、あと反対側にはブレーキライン×2を取り付けます。
シャシー仮組み大体OKです。ステムとフロントホイールは両側からネジを差し込む指示がなされていますが 作業しずらいのでタミヤの余りネジを使用し一本で締めています。
ダミータンクカバーを作ります。冷却口はバリなどを取り除き全て開口します。写 真では見えませんが裏側にフレームマウント用のエッチングパーツがありますが取り付けには少々加工が必要です 冷却用のダクトは洋白線で合体させているだけで接着はしません。カウリングとの位 置関係が決まった所でカウリング側に接着します
カウリングを取り付けて仮組完了!
\(~o~)/
ん〜〜カッコイイ、一服しながら暫し一人でニヤニヤ。
(-_-)y-~~ ←アホ
後ろ姿です。
カウルを止めているネジは強度UPと脱着を容易にする為 市販のマイナスビスに変更しました。この後はいよいよ塗装開始です(笑)

外装関係から塗装開始です。
サフ→ファンデーションホワイト→ピュアホワイトの順で塗装し後は3日ぐらい乾燥ブースへ。
サフ後のペーパーがけは入念に行った方が良いみたいです(特にアッパーカウル)。
あと私は厚吹きしてしまう悪い癖があるので今回は薄く薄くを心がけました。そうしないとカウルがはまらなくなってしまいそうなきがしたので(笑)

エンジン塗装完了です。
取説ではフューエルラインをクリアーパイプで作る指示がなされていますが Maxさんからキットを購入する際おまけで戴いたカラーゴム(オレンジ)を使用してみました(笑)
ドライブスプロケットはドライブシャフトにピンバイスで穴を開け 0.2mmの洋白線通 し、ワイヤリング風にして止めています。従って申し訳程度ですがドライブスプロケットが回るように出来ました(爆笑)
ところで余談ですがキットのキャブ周りのフューエルラインとコレクションホールのNSRのフューエルラインは取り回しが違うようです(キャブその物が違う?)
キットのはピットウォークコレクションのモノクロ写真の物に近いようです。
また私がメイン資料にしているGRANDPRIX SCNEN 1984にはラジエーターがアルミの地肌のままだったり (写真はGRANDPRIX SCNEN 1984より)リアブレーキのリザーバーがカップ式ではなくチューブのままだったりします。
そう言う訳で折角のモデラーGP初参戦、取説通りつくるのもなんなんで私はこちらの仕様で作ってみたいと思います(笑)
フレームを仕上げます。
カッターの刃を立てて表面のザラザラを大まかに取り#400のペーパーをかけます。
その後ルーターの金ブラシで磨きこみます、これでかなりピカピカになります さらに#1000〜#2000位までペーパーをかけコンパウンドで磨くと面鏡仕上げになりますがホンダ系のフレームはフラットアルマイトと言うか半つや光沢的な感じなので#1000でやめ、スポンジウールで表面 にヘアーラインをつけます。また写真では分かりずらいですがヘッドパイプとフレームの接合面 が見苦しいので半乾きの接着剤を盛りメッキシルバーで溶接の感じを出します。
次はリアセクションです。
ブレーキのローターの塗装です。まず表面に黒鉄色を厚めに塗ります。完全に乾燥させたらルーターにセットし#1500#〜2000のペーパーで軽る〜く磨き摩擦痕をつけます、強く磨くと下地が出てきますので注意です。
リアセクションとフレームを合体させます。
フレームの裏側は埋める予定でしたが、ステアリングダンパーの可動部品等があるのでやめました(笑)
チャンバーに着色します。
今回は材質がメタル製と言うことで特殊な方法で着色します ますはピカピカに磨きます。
この後防錆用の黒染め液に直ぐ入れます。
この黒染め液は酸性の液体で赤錆の発生を防止する為に黒錆を強制的に発生させる物です。金属は磨き終わった瞬間から表面 の酸化が始まります。酸化すると良い色が出ないので直ぐ入れます。また素手で触ると指紋の油が付き指紋の形に着色される場合があるので手袋をはめて作業するのが良いと思われます。
やっと出来ました。
化学変化で出る色なので必ず自分の思った色が出るとは限りません。
出ない時はもう一度磨き直し再度やり直しです。
写真の物は3回ぐらいやり直しています(汗)
エンジンとチャンバーをマウントします。スプロケにチューンを組付けるのが一苦労でしたが(一回切れた:涙)
何とか組付けました このキットの凄い所の一つにチューンアジャスターがちゃんと可動します。チューンを組めば実車同様張ったり弛んだり見たいな事が出ますきます(爆笑)
思わずアクスルシャフトの合わせ位置に目盛りを入れました、小さ過ぎて見えませんが…(笑)
チューンも一応可動しますがまた切れるといけないのでもういじりません(笑)
サイレンサーの接合パーツはゼリー状ツリロン(笑)を盛り瞬間硬化剤ですぐに固めた後 メッキシルバーを筆塗りし溶接感を出します。
次は細かな補器類を作ります。
ラジエーター側面は熔接痕を作ります。ゼリー状ツリロンを爪楊枝を使いちょんちょんと乗っけて固まったらメッキシルバーを筆で塗ります。ラジエーターホース止めは0.2mmの洋白線で定番(?)のワイヤリングを行います。
反対側には燃料ポンプを取り付けます。排出側ホースの三又は洋白線をハンダ付けし作ります。ホース止めのタイラップはビニールテープを細〜く切って巻き付けます。
こんな感じです。
ホース、ケーブル類が多くて混乱中です(笑)
フロントホイールです。
ブレーキローターはMAXさんの作例にならい摩擦痕を付けます(笑)
その後エナメルのフラットブラックやコッパーで薄く汚しをかけます。
フロントホークです。私が参考にした資料には整流板(?)が付いていたので付けて見ました。これも実車はタイラップのような物でとめてあるのでビニールテープの細切りで止めてみました。また私の資料ではインナーホークがカーボンファイバー製ですのでスモークを薄く何度も塗ります。但しあまり厚く塗りすぎるとボトムケースを通 すときに塗装が剥げてしまうので程々にです。そんな訳で本当はフロントホークがスプリングで可動するギミックがあるのですが動かせません(笑)
フロントセクションを合体させます。
やっとNSR大地に立つです(笑) いつもの事ですが大地に立った瞬間はモチベーションが上がります(笑) ブレーキキャリパーはホイールが外れなくなりそうなのでフロントフェンダー取り付け後取り付けます。 ところで明日からもてぎにGP観戦に行きます。ついでにコレクションホールで実車取材してきます(笑)
コレクションホールで取材して来ました(笑)
取材中nobuさんとお会いし色々お話が出来参考になりました。nobuさん有難う御座いました(笑) 見た感じではかなり朱色に近い赤です、色的にはMP4レッドに近い感じです。しかし1/12である事を考え、このまま明るい赤を使うとオモチャっぽくなってしまいそうです。ですからほんの少しだけ暗いブライトレッドを使用する事にしました。
んで家に帰りマスキングです(笑)
マスキングはデカールを元に型紙を作りマスキングを施します。塗装もマスキングも嫌いではないのですが'84NSRの塗りわけは結構めんどいです(笑)
赤を吹きます。
カウリング類は薄くできているので塗装でボッテリしないように薄く薄く気をつけて吹きます。
赤はなんとか上手くいったみたいです 次は青です
さて次は青ですが、その前に資料を見ていたらエライものを確認してしまいました(大汗)
シートカウルの形状が違います。
焦った私はあらゆる資料、映像を確認したところ キットの形のシートカウルに乗っているのはR・マモラだけでした(私の見落としが無ければの話ですが・・・汗)
・・・という訳で改修しました(笑)
塗装したシートをぶった切るのはかなり勇気がいりましたが(笑) なるべく塗装が剥がれない様に加工し(それでもペリッ!っとかいってかなり酷い状況になりましたが(泣)
塗装の段差をペーパーで平らにしサフは使わず(多分かえって汚くなりそうだったので) そのままファンデーションホワイト→ピュアホワイトを 0.15mmのブラシでエア圧もギリギリまで下げ剥がれた部分だけをそ〜っと吹き仕上げました(笑)
あと足元にスリットが入ってますがスペンサー仕様ではそれもありませんので埋めてしまいます それとリアブレーキのマスターシリンダー付近はカウルがぶつからないように切りかきが入ってますが これはレース毎に形状が違うようです。多分現場処理?(笑) 。そんなこんなで修正に少々手間取りました(笑) 。
それでは青です。
これもコレクションホールで確認しました。見た感じはやはりタミヤのブルーといった感じですが やはり実際に塗装する色はピュアブルーにブルーやブラックをほんの少しだけ混ぜてやや暗めの色にします。
青完了です。難易度の高い塗り分けでしたが、まあまあです(笑)。あとは十分に乾燥させはみ出した部分を修正しデカール&クリヤー吹きに入ります。
デカール&クリアー吹き終了です。デカールは特に問題ありませんでした。普通 に貼る事が出来ますが全部デカールで(赤や青の部分も)やろうと思ったら??です。
クリアーは今回、研ぎ出しの事も考えウレタンは使用せずオートクリアーを使用しました。
3日ぐらいかけて塗っては乾かし塗っては乾かし5〜6ぐらい重ね塗りし1日ほど自然乾燥後、乾燥ブースで1週間ぐらいほおって置き研ぎ出しにむけて完全乾燥させます
外装関係が乾燥するまでフレームに戻ります。
細かい部品を作ります 左はサブタンクです、ダミータンクの前に位置しガスは一度ポンプでここまで汲み上げられ ここからキャブまで自由落下で流れて行きます。'84NSRならではの構造ですね(笑)
中央は電装系&メーターです。メーターはデカール乾燥後クリアーコーティングしました。右はグリップです。ワイヤリングは0.18mmの極細ワイヤーを使用しましたがちょっと細すぎたかな?(笑)
・・・で細かいパーツを取り付けてフレームほぼ完成です。
\(^O^)/
パイピングはかなり複雑なので注意です(笑)
クリアーが乾燥したようなので研ぎ出しに入ります。 #1200〜#2000のペーパーを順番にかけて段差を消していきます。次に荒め、中目、細めとコンパウンドをかければ十分に輝きが出てきますが、今回は完璧を期す為荒めでコンパウンドを止め水洗いし乾燥後その上からもう一度クリアーを吹きます。
クリアーを吹き最終的な輝きを出します。1日ほど自然乾燥後再び乾燥ブースに入れ一週間位 かけて十分に乾燥させます。乾燥後はヒケが無いかを確認し、あれば#3000〜#5000位 のメッシュヤスリで修正しコンパウンド→ワックスで仕上げます。
いよいよ大詰めです(笑)
バキュームからスクリーンを切り出しリベットで取り付けます。スクリーン部分にはチャンバー冷却用のダクトが通 っているので少しずつ様子を見ながら"逃げ"を切り込みます。
相変わらすバキュームの切り出しは苦手です(笑)

最後にシートラバーを取り付けカウリングを組み付け・・・

完成で〜す\(~0~)/

初出場で手強いキットでしたが皆様からの御指摘、御助言により完走する事が出来ました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
有難うございましたm(_)m

それでは皆さんもてぎでお会いしましょう、楽しみにしたま〜す(^0^)/~~~



おまけ その1. ホンダコレクションホールの図(笑)

おまけ その2. ストリップ状態
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