はじめまして。MIK(ミック)と申します。 今回、初参戦です。みなさん、よろしくお願いします。 エントリー車種は、「2001 HONDA NSR500 #46」です。ベースキットにはタミヤの「Nastro Azzurro HONDA NSR500」を使用します。 ロッシのNSRは、好きなマシンなのでモチベーション上げて完走を目指します。
まずは、キットのカウルをパテとプラ板で修正します。 フロントカウルは、エア取入れ口を側面から前面に変更し、サイドのエア排出口を修正。 アンダーカウルはサブラジエータの排気口の方向を変えました。 また、テールはサイレンサー出口付近の形状を変更し、エアの排出口を追加しました。
タンクも2000年型とかなり違うのでパテで修正します。 ラムエアダクトは、エポパテで大まかな形状を作ったのち、フロントカウルの内側に合わせながら削ってカウルに納まるようにしました。 時折サフを吹いて全体の形状をチェックしながら、また削るという作業を繰り返すため遅々として進みません。
下側シリンダーのチャンバーは、2000年型と違ってサブラジエターとの干渉を避ける形状になっているので、シリンダー出口部分のみプラ棒に代えて形状修正しました。 キットの溶接跡モールドは削り取り、0.8mm幅のかまぼこ断面のプラ棒を接着して溶接跡を製作しました。むむ・・・。 溶接跡でか過ぎるような・・・。
しかし、実車の写 真をみるたびに2000年型からの修正点が出るわ、出るわ。 見かけ以上に修正点が多いことに、今ごろ気付いてしまいました。 1年でこれだけのモディファイを敢行したHONDAさんのパワーに改めて感心します。 気を取り直して、サブラジエターをプラ板とコトブキヤのプラユニットで製作。 ウォーターパイプはプラ棒をあぶって曲げたあと、熱収縮チューブを巻いてホースの雰囲気を出してみました。 写真撮り忘れましたが、このあとフレームとスウィングアームも大幅修正。 この辺で主要パーツの修正を終わりにします。
サフを吹いて仮組みし、全体のバランスを見ることにしました。 フロントフォークはスペーサーを入れて2mm延長することにします。 まだまだ細かい点の修正が必要ですが、全体的にはこんな感じで進めます。
ModelerGP初参戦ということで、普段になくテンション上がってます。 この勢いで主要パーツのレジン複製に初挑戦します。 仮組みしたパーツを一度分解。 少々不安ですが、フロントとアンダーカウルはキット同様に分割なしの一体で複製します。 リアカウル、フレーム、スイングアームなどは一体だと脱型しにくそうなので、左右分割で複製することにしました。
アンダーカウルのレジン複製が完成しました。
フロントカウルの複製もなんとか完成です。
全複製パーツが完了したところで、記念の集合写 真を撮影しました。 型取り開始してから複製完成まで2ヶ月かかりました。 使ったシリコン4kg。盛大に使ってしまいました。 これでやっと素材ができましたので、ここからもう一度ねじ巻いてがんばります。
PhotoShopでデカールデータを作成し、MD-1000で印刷を始めました。
レジン複製したタイヤを塗装で新品タイヤ風にしてみました。 まずは全体をホイール色のウィノーブラックで塗装(写真左)。 タイヤデカールを貼り付けて、タイヤのゴム部分をスーパークリア半光沢で塗装。 さらにタイヤの中央部のみをスーパークリアつや消しで塗装しました(写真右)。
で、こんな感じになりました。 新品タイヤの中央部だけが汚れた感じが出たでしょうか?
フレームを組立て、スーパーファインシルバーで塗装しました。 自作デカールの車検シール(?)を貼り付けて、スーパークリア半光沢でフレーム全体をコーティングしました。 車検シールは、せっかくデータを作ったのに文字が細かくて判読できません。
リアスィングアームもスーパーファインシルバーで塗装したのち、スーパークリア半光沢でコートして「てかり」を抑えました。 塗装したあとで、チェーンプラーをスィングアームと一体で複製したことに気付くという詰めの甘さ。 後戻りする時間がないので、この部分のディテールアップは抜きで行きます。
サブ・ラジエータまわりを製作しました。 サブ・ラジエータ本体とY字のウォーターパイプは、自作レジン製。その他はキットのパーツを使用しました。 サブ・ラジエータがアンダーカウル内にうまく納まらず、仮組みと修正を繰り返したため、原型はつぎはぎだらけのズタボロ状態です。サフ吹いて、とりあえず見栄えだけ整えました。
フレームにエンジンを搭載し、サブラジエータを取付けました。 ラムエアダクトのカーボンパターンは、STUDIO27製「カーボンデカールS(メタリックグレイ)」を使用しました。
スウィングアームまわりも組立て開始。 リアショックユニットは、プラ棒で作り直しました。 また、フェンダーはSTUDIO27製「カーボンデカールM(メタリックグレイ」を使用。普段は、パンストを使った網目塗装でカーボン柄を表現していますが、奮発してデカールにしました。 一度カーボンデカールの質感を経験すると、パンスト塗装に戻れません。
チャンバーを塗装しました。 クレオスのメッキシルバーを全面に塗装し、溶接ビードをマスキングしたのち、クリアブルーと自家製クリアブラウンで焼け表現しました。
エンジンと足回り関係のパーツ塗装がある程度完了したので、カウルの塗装に入ります。 クレオスのクールホワイトを塗装したのち、ホワイト部分のデカールのみを先に貼りました。 デカール乾燥後、スーパークリアVを吹いてデカール表面を保護しました。
塗装で一番悩んだのがレプソルカラーです。 デカールを製作するつもりでしたが、MD-1000だとオレンジ色がドットで表現されるため、思うようなオレンジ色になりません。 しかたがないので、マスキングして塗装することにしました。 マスキングが苦手なので、あまりやりたくなかったのですが・・・ (写真はマスキング型取り中の状況です。この段階ですでにマスキングの下手さ加減が出てます。お恥ずかしい)
カウルの塗り分け完了しました。 まずはデカールを含めてホワイト部分をマスキング。 そのあと、イエロー→ブラック→ブルーの順に塗装しました。 イエローとブラックはマスキングで塗り分け、ブルーのグラデーションはフリーハンドで表現しました。 使った塗料は、クレオスのキアライエロー、ウィノーブラック、スージーブルーです。
カウルのデカールを貼り付けました。 曲面貼りがほとんどないので、貼り付け自体は楽でしたが、数が多いので大変です。 クリアコート時のシルバリング対策として、木工用ボンドを水で溶いてデカールの裏面 に塗布しました。
ここでも出てくるレプソルマーク。 タンクとフロントフェンダーのレプソルマークは、タミヤ「RC211V/02'」の白レプソルを貼り付け、MD-1000で製作した中央の黒帯を上から貼って「黒レプソル」にしました。
デカール貼り付け後、1週間乾燥ののち、クリアコートに入ります。 まずは、クレオスのスーパークリアVを薄く重ねて吹き、デカールを密着させるとともにシルバリングを確認します。 クリアは、普段どおりロックペイントの「マルチトップクリヤSH」を使用。実車用のウレタンクリアです。
クリアコート1回目が完了。 このあと24時間乾燥させ、デカールの段差を消すために#1500で水研ぎします。
ディテールアップをする腕も時間もありませんので、とにかくどんどん組み立てます。で、ようやく全体の形が見えてきました。
ケーブルやホース類を取付けます。 このあたりの作業は、瞬間接着剤による「一発勝負」の連続で神経使います。
カウルの仕上げが完了。 クリアコート2回目ののち、#2000ペーパーで水研ぎして表面 を均し、コンパウンドで研磨しました。 コンパウンドは、ピカール(金属磨き)→粗目(タミヤ)→細目(タミヤ)→超極細(モデラーズ)を使用。 シールドを接着して、ワックスで仕上げました。
最後のパーツである、サイドのサイレンサー用ステーを製作。 0.2mmアルミ板を切り出し、セミグロスブラックで塗装しました。
なんとか完成しました。
6月に製作をスタートして、結局半年間もかかってしまいました。
その間、何回か失敗して挫折しかかりましたが、そのたびに皆さんの投稿を拝見して勇気付けられ、なんとかゴールにたどり着くことができました。
MAXさん、エントリーされた皆さん本当にありがとうございました。
12月6日はもてぎに行きます。 皆さんにお会いできるのが、今から楽しみです。(MIK)
CLOSE