チェーンとスプロケットを作っています。ドリブンスプロケットはアルミ板から切り出し、チェーンはコスモズ・ファクトリーのエッチングチェーンの駒だけを使います。
 チェーンのローラーは1.4mm真鍮パイプを適当な長さにカッターでころころ転がしながら切り出します。
 ローラーと同サイズの穴を空けた0.7mm厚のアルミ板にローラーを入れてヤスリ掛けて幅を均一にしています。 旋盤などの工具を持たないので何から何まで手を工具にしなければならないのが辛い。
 0.6ミリのピアノ線を芯として組み始めています。
 切り出したスプロケットとチェーンを合わせて全周にわたって噛み合う様であれば車輪は回転する事が出来ます、今回は上手くいきました。
 スプロケットが出来たのでホイールに組み付けました。
 ダンパーを組み付け、ホイールとチェーンを組み付けました。
  薄く溶いたクリアーイエローを塗布してゴールドチェーンっぽくしてみました。
 パイピングを始めています。 この部品はリヤキャリパーに取り付けるコネクターです。 直角に曲がったパイピングなので直角に曲げた真鍮パイプの曲がり部分にハンダの塊を作ってから削って四角いブロックを作っています。 ナット類はプラ板からの切り出し。
 こんな具合に取り付きます。
 前後ブレーキとクラッチワイヤーが終わりました。
骨格が出来たので次にうわ物を作ります。 タンクもシートもキットとは別物ですから全くの新規に作らなければなりません、おまけにロケットカウルも。 素材はケミカルウッドを使って単品製作となります。 先ずはタンクとシートエンド。
次にカウルです。
材料の都合で寸足らずの所はパテ盛して形を出していますが、現物のフレーム幅に合わせて作るという作業は最後まで続きます。
入念な下地作業を済ませ、塗装をしました。
シートはプラ板の箱組からの削りだし、上側や側面 になだらかな削り込みによる質感を施しています。
シート地を塗装し、シートエンドとの接合部分にアルミ板を細く帯状に切り出し予め掘っておいた溝にはめ込み虫ピンを加工したリベットを差し込みました。
ケミカルウッドのブロックを縦横上下方向からカッターで削り出して行きます。 何のゲージも無いので、我が目の網膜に仕掛けられたゲージだけが頼りになります。
どんどん削り、内側も削り、机の上は削りカスでいっぱいになり何度も掃除をしながらの作業が続きます。
均一な厚みを保ちながらある程度削り込みが進んだので、塗装の下地作りをします。 ライトリムにあたる部品も塗装前に作って置きます。
塗装が終わり表面 処理も終わり、表側は完成しました。 スクリーンの取り付く部分はプラ板を使って作っています。 この段階で厚みは1.5mmほど有りますが、スクリーンの製作などの擦り合わせが終わると再度裏側の削り込みを行い、最終的には厚みを0.8mm迄薄くしようとしています。
最終削り込みを終わり、初めてトライしたバキュームによるスクリーンを虫ピン加工のビスでカウルに止めて完成しました。 ライトステーがカウルステーを兼用するので、出来上がったカウルを冶具にして現物合わせの工作が続きます。
メーターパネルは新規に作りましたが、カウルの内側のラインに合わせた現物合わせ物、メーターはキット部品の一部を切り離し、加工をして利用しています。 インジケーター付近の白文字やラインはデカールを作れないので筆書き処理、あまり覗き込まないで下さい。
フレーム側のカウルステーを作っています。 非常に難しい位置決めですが、何度か試行錯誤をしてやっと決まられました。 これでカウルが本体に取り付けられる様になりました。
サイドカバーには750の文字が凸 モールドされているのと、フレーム修正のため形が微妙に違うためプラ板で修正した後塗装しました。 SSのロゴもデカールが無いので、筆書きで下書き無しの一発勝負です。
キットのエキゾーストパイプはカーブが全く違いますから作り変えなければなりません。 太さ4mmですがピッタリ代わりになる材料は有りません。
右側。
左側。
仕方が無いので5mmプラパイプを使って細かく切断、接着を繰り返し(2サイクルチャンバーを作る要領で)望んだカーブを作っていきました。 カーブが上手く決まって、後はヤスリを駆使して全体を削り4mmの太さにしていきます。 肉厚1mmのアドバンテージで穴の空かない様に・・・。
素材のままだと表面 の状態がわかりずらいのでブラックを吹いて見ます。 相当荒れていますが、パテなど使わずに構わず塗装→ ヤスリ→塗装→ヤスリを繰り返します。
ここまで来ればこっちのもの、後は充分な乾燥有るのみ。
メッキ塗料のアルクラッドを吹きましたが、あまり光りすぎるのでクレオスのSM06クロームシルバーを重ね吹きして光を抑えました。
キットには無い左右をつなぐパイプも付け、修正したマフラーと共にフレームに装着しました。
何度も仮組みしながら取り付けたので、一番気掛かりだった左右の排気口の高さに差が付かなかったのが一安心です。
最後に残ったステップ、ペダル関係は1mmアルミ板から切り出してヤスリとカッターで仕上げて行きます。
ブレーキ、シフト、ミッション側シフター。
キックアームは芯に真鍮棒を使い、ハンダ持って削りだしています。 キック根元はハンダを一度溶かし、塊を作ってから削り出しています。
ステップは3mmプラ棒を使い各部品が揃いました。
ミッション側のリンケージ、アルミ板とアルミ棒などで作りました。
ブレーキペダル。
取り付けが終わりました。
最後にカウルの内側に補強のためにステーを追加して全ての工作が完了しました。
完成。

 

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