No.3 okada
Suzuki GSX1300R 隼

今年もよろしくお願いします。
「カッコイイ」バイクを目指して完走がんばります。

これはキットのリヤサスペンションですが、ノーマルから社外品サスに変更します。
エルカサスペンションを参考に製作します。 下部ジョイント部は真鍮板を加工、ここにサスペンションロッドとして 1.5ミリ径の真鍮丸棒を半田で付けます。 上部のジョイント部も真鍮丸棒の加工です。 リザーバータンクはその辺にあったジャンク部品を流用、 油圧プリロードアジャスターはプラ棒等を使って新たに製作。 伸側減衰調整部や車高調整機能部分もプラ板、真鍮板などで加工しました。 ホースも加工します。
各々塗装後組み合わせ、ELKAステッカーも自作して貼り付けます。 しかし、ホースがオーバーサイズになってしまったので作り直します。 まずは外径0.9ミリ透明チューブの両端に、 釣具屋で売ってた内径0.8ミリのニッケルパイプ(メッキ有りなので綺麗)の内側を ピンバイスで0.9ミリに広げ差し込みます。 出来上がったチューブの中に1番(0.4ミリ)の滋賀虫ピンを通 し、 さらに両端に半田棒を少しだけつぶして外周の膨らみを出して 脇から0.5ミリの孔をピンバイスで貫通 させ差し込んで接着し、 六角ナットを貼り付けると、それらしく見えるようになりました。
リザーバータンクのエアバルブは00番の有頭志賀虫ピンを使用。 接合部は外径0.8ミリのアルミパイプを0.5ミリくらいに薄く切って差し込んでます。 写真で見てのとおり、このサスペンションは可動です。 サスペンションロッドに塗装すると塗料がはがれてしまうので、 このロッド部にはニッケルメッキを施しています。 真鍮棒を利用した理由はこのためです。 ここのメッキの表現は外せませんし、 力のかかかる部分は真鍮で作ったので 動かしても大丈夫。
ほんとはここで終わらせるつもりでしたが、 ここまできたらスイングアームまで可動にしちゃいます。 キットではスイングアームに直付けになっているリンクロッドですが、これも製作します。 真鍮パイプ外径1ミリをつぶして約1.5ミリの幅にし、 両端に真鍮パイプ外径2ミリ(内径1ミリ)を薄く切って半田で貼り付けます。 (こんなに小さい部品だと、半田の熱が隣に移ってしまうので、濡らしたティッシュで片方を被っての作業になります) ここまでやればあとは組み立てるくらいで大丈夫でしょう。
というわけで、仮組みしてみました。 スイングアームはメッキをはがして、内側をパテで埋めてます。 リヤサスのアーム部は付属キットを利用、 ボルト、ナット類はアドラーの六角ボルトセットを 使用しています。見えにくいけどワッシャーも作って入れてます。
チェーンキットをどうしようかと思っているうちに、 キットに入っているチェーンを見ていて、 これをそのまま使ってみようと思い、 せっせとチェーンのつなぎ目に孔あけしました。 さらにコマの内側をカッターナイフで少し削って段差をつけてます。 これは折れるぞ、と思ってますが、何とか保ってます。 少しのショックも与えられないので、 そーっとそーっと組み立てまで保管しておきます。
フロントディスクブレーキを作ります。
プラバンに地道に穴あけしました。
これを2枚作って周りと中を切り抜きます。 するとウェーブディスクの出来上がり。
インナーディスクはキット付属のブレーキを利用し、 作ったアウターディスクの形を整えて合わせます。 フローティングピンは後でセッティング予定。
エンジンです。
キットの指定色は無視して、 Finisher'sのライトガンメタルと ピュアブラックにて塗装。 スロットルボディも少々加工しておきます。
メッシュホースの素材を探していましたが、 きめ細かな編みこみのストラップを見つけました。 色もいい具合です。
キットには入っていない エアクリーナーボックスも作っておきます。
メインフレームを自作することにしました。ヨーロッパあたりはパイプフレームをオリジナルで作ってしまうというお国柄のようですが、 単にカッコイイ!!ということで、今回はやっちゃいます。
隼はアルミツインスパーフレームなので これに匹敵する強度をパイプフレームで実現させるには かなり極太パイプにする必要があるでしょう。 DUCATIや80年代のマシンのパイプフレームなら2ミリ径程度の丸棒を利用というところですが、 極太ということで今回3ミリ径の真鍮棒を使います。 ところがこの3ミリ真鍮棒は硬くて非常に曲げにくいので、 焼き戻しをしました。 真っ赤になるまで熱して、そのまま自然冷却すると焼きが戻るので、 そうなれば手でも曲げられるようになります。
サブフレームなど細かな部品も真鍮棒と真鍮板を切り出し半田で接着。 オリジナルフレームの雰囲気を残しております。 ステーなどもエンジンなどの現物合わせで取り付けます。 パイプフレームワークを見せたいので、もちろんカウルレスですよ。
そしてこの手のパイプフレームといえばお決まりのメッキフレームですが、 出来上がったフレームを最終的にコンパウンドで磨き上げ、 ニッケルメッキ(電気メッキ)を施します。 今は自宅でできるキットがあるのでお手軽ですね。 鏡のようにするには下地が命なので手が抜けませんが・・・。
フレームとスイングアームを仮組してみました。 すると色合いが違ってます。 真鍮にメッキしたので、どうしても真鍮色が下地に 出てしまうんだなあ。 これは修正せねば…。 仮組みは全体的な寸法を合わせるためなので、 このポジションで良しとします。
ホイールはケミカルウッドを削り出しで作って 鏡面処理したものですが、造形があまり思わしくないので、 不採用にします。
スイングアームもうまく可動できました。

左から漆、タミヤブラック、Finishersピュアブラックです。
プラ板に綿棒で塗りつけましたが、 いずれの黒もつやつやです。
今回の作品はちょっとメッキ表現にこだわろうかと思って、 こんなモデルに挑戦しているのですが、 プラスチックにメッキをする方法はあれども、 簡単に家でできないものかと試行錯誤しておりました。 そこで、「こすって銀SUN」を試してみます。 インターネットの情報だと これを使用しても下地に黒を使うので黒光りだとか、あえて下地に黒を使用しないとか あまり良い評価がないような気がします。
そこで実験。 Finishersのピュアブラック、タミヤのブラック(アクリル)そして、黒の漆塗料を用意しました。漆はホームセンターをうろうろしていて たまたまチューブ入りのを見つけ、そばの漆塗りの茶碗の作品を見たらその深みのある黒に惹かれたので買ってきました。
十分乾燥させてから、 「こすって銀SUN」の粉末を綿で塗りつけた結果がこれ。
向かって左から漆、タミヤブラック、Finishersピュアブラックです。
Finishersは下地の黒が強すぎてメッキらしくないです。
タミヤブラックは良い感じですが、これだと他の塗料でも表現できそうです。
漆は見てのとおりでかなり深みのあるメッキ表現ができていると思います。
となりのタミヤブラックと比べても違いがはっきり見えます。 これが良いんじゃない? ・・・という自己満足でこの効果を利用していこうとおもいます。 (レーサーモデルにはほとんど利用しないですが、あくまでこの隼モデルということで失礼します)
フレームのメッキ表現もこんな感じにできまして、 スイングアームとの色調も合わせました。 エンジンも搭載してみます。 ホイールも鏡面 のようになりますが、 これは不採用です。
右前から。
参考資料としてこんな車両を選んでますが、 部分部分を再現して行こうと思います。
2ミリ径の真鍮棒でアップハンドル仕様にします。 これはメッキ処理します。

devilマフラーを作りました。 参考資料をまねてますが、これってワンオフ?

かわぴー
頑張って下さいね! 楽しみにしてます。

かわぴーさん励ましありがとう。 何とかまとめたいと思いますぅ。(^^)/

夢中夢中
メッキの感じgood!ですねぇ〜 今度、メッキのやり方とか教えて下さいね!

自作でケミカルウッドの削り出しホイールを作ったのですが、 なかなか真円が出ないのと、エッジも甘いので今回は見送り、 素直にキットのホイールを使ってメッキ表現を施しました。
やり方ですが、 チューブ入りの漆塗料を薄め液で適当なとろみにします(薄め液はほんの少しです)。 それをやわらかい筆を使って塗ります。 樹脂塗料なので自身の表面張力で塗装面 が均一になり、 深みのある艶が出ます。 塗装ムラができやすいので、かなり緊張状態、 というか息を止めてほぼ一発で決めるつもりで塗ります。 厚く塗るとぼってりしてエッジが甘くなるので要注意です。 気温にもよりますが、一日以上乾燥させてから 「こすって銀SUN」を綿でこすり付けると上記のようになります。 樹脂塗料なので失敗すると再生が利きません。自分も何度か失敗して部品自体をダメにしてます。 試してませんが、エアブラシではムリかと思います。
バイクを自立させるために 今回はフロントタイヤクランプを作ってみました。
ヘッドライト部とリヤフェンダーは「FIMO SOFT」という ポリマークレイを使って整形しました。 整形してからオーブンで焼いて固めます。 ほぼプラスチックと同様の硬さにできるようです。 下地はFinisher'sのファンデーショングレイで吹いて、 この時点でコンパウンドまでかけてみました。


完成です。 最終塗装はfinisher'sのプロストブルーと ピュアオレンジです。 クリヤーは薄めに吹きました。 ヘッドライト部の内側も鏡面処理し、 レンズはヒートプレスで作りましたが もっとうまい方法はないものかと反省・・。


ハンドルバーエンドにウインカーがあります。

隼に見えない隼が出来上がりました。 こんなネイキッドをメーカーが作れば 買うんだけどなあ・・(俺は・・笑)

シートがラバーじゃねーのか。 とか突っ込みは無しということで・・。

今回はメッキの表現ができていれば良しという、 自己満足マシンですので失礼しております。 このバックショットがお気に入り。

車検に通らないという突っ込みも無しということで・・。

 

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