EX ClassEntry No.17Yoshidaさん3
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Heller 1/8 Norton commando 750 RoadSter です。実は昨年のモデGPに出品するために作っていたのですが、いろいろと事情が有ったりトラブったりで間に合わず、今年に持ち越しとなっていました。やっと9月末に出来上がったので詳細を記そうと思います。 。 |
エレールとトミーが提携し、トミーが販売していた物で購入したのは昔々で覚えていません。完成写真が組説の表紙に載っていますが、実車同様パッとしないスタイルは変わり有りません。理解しにくい説明書と絵で、組み立て順序などの細かい指示は全く無いと言ってよい程で、相当先の段階まで読んで自分なりに手順を考えないと進む事が難しいです。今回このあまりメジャーでないモデルを、自分の好みのカフェスタイルに改造して、小粋なジョンブル魂溢れる大人のカフェを目指しました。メッキ部品が多く入っていましたが、その全てが使い物にならないので、メッキ落としから作業が始まります。 |
いつもの手順でホイールから。メッキを落としてスポークを切り飛ばしました。リムは鉄チンメッキリムらしき物をH型アルミリムに改造、ブレーキパネルも手を入れます。 |
メッシュを貼る為に塞がっていた箇所に穴を開け、塗装はバフ掛けポリッシュ仕上げプラスクリアー塗装といった感じで光物を強調します。 |
リムも同じ塗装をしてフロントホイールの出来上がりです。 |
外国製のプラモにはフレームやボディーが歪んでどうしようっと頭を抱えてしまうケースが良く有ります、特に長い間ストックしていたりしたキットには。経年変化なのか元からなのか・・・今となっては知る由も有りませんが、このキットもまたかと思わせるほど歪みや曲がりのオンパレード、左右を合わせるのも一筋縄では有りません。熱湯に漬けて強引に曲げなおしたり、それでも駄目なら蝋燭地獄の刑に・・・、それでも駄目なら瞬着にも手伝ってもらったりして悪戦苦闘でした。 |
悪戦苦闘の末、多分これで大丈夫だろうレベルまで来たのでエンジンマウントの部品を取り付けてフレーム単体の完成です。 |
このキットの売りは何と言っても積層フィンで作るエンジンに有ります。本当なら喜んで良い筈なんですが、積層と言うだけで正確とは別、シリンダーフィンの縁は斜めに薄くしてあり、刃こぼれの様に所々欠けていたり・・・特にヘッド付近は大幅な修正が必要です。 |
シリンダーの最下部、スタッドボルトとナットが有る部分ですが、モールドでは薄いナットだけの表現でしたのでボルトが見える様にナットを作って置き換えています。 |
シリンダフィンの積層はここまで、数枚残ったフィンはロッカーカバー側に貼り付け、ロッカーカバーを丸ごと修正していきます。 |
ヘッドのキャブ取り付け部分の造型が出鱈目なので修正するためキャブ部品から本来エンジン側に有る部分を切り離しています。 |
2個のキャブ部品から切り離した物をエンジン側に貼り付け、パテを盛って削って修正、本来の形が出来てきました。 |
ロッカーカバーはタペット調整用蓋周辺、後部蓋、サイドのモールドなどパテ盛りやプラ板貼り、削り込みで大幅に修正しています。 |
修正を終えてエンジン部品と色調を合わせて塗装しています。 |
エンジンとミッションをサブフレームに固定してから強引に修正したメインフレームに搭載していますが、キット部品のマウントボルトは短くて使い物になりません、この類の部品は全て金属棒に切り替えて組みつけていきます。 |
前後のサスペンション作りに入っています。いろいろと仮組みをして確かめなければいけない部分が多いので塗装前に取り掛かっています。正規のフェンダーは上下にステーの有る部品ですが、ステーを無くしブラケットも形の違う物にしようと思います。正規品のフェンダーとブラケットを軽く接着して取りあえず位置を合わせ、ボトムケースの取り付け部分を確定させています。その後フェンダーを外しブラケットの穴位置に合わせた新規のブラケットを作ります。 |
仮付けしたブラケットの穴位置に合わせアルミ板から切り出したブラケットに穴を開け、仮組みをしています。この後ボトムケースに仮組みして正確な位置を決めなければなりません。 |
新規に作ったプラグとコードとコイルを車体に取り付けシリンダー周りに配線は終了。組み立て済みのリヤサスも組み付け終了しています。エキゾーストパイプを仮組みしたところ、左右全く曲線が合わず、そのままでは使用不可という事も判明。フレームだけではなく、こんな部品までも経年変化で歪んでしまうなんて・・・。 |
ダブルカムのブレーキアームの工作が終わり、フェンダーの工作も無事終わったので各々を組み付けてバネ下以下の工作が終わりました。 |
ハンドルの形状をどのタイプにしようかいろいろ迷いました。キットのハンドルはオーソドックスなアップハンドルでカフェスタイルには使えません。一文字タイプにするかクリップオンタイプにするかで悩みましたが、結局工作としては面倒な方のクリップオンタイプにする事でハンドルのベースを作り始めています。 |
レバーとホルダーはキット部品を流用、アクセルのリール部分はプラ板の合板から削り出し、グリップラバーは5mmプラ棒から削り出しています。本来ならハンドルバーに付く筈のチョークレバーですが、スペース的に無理なので別の場所に装着する事にします。 |
ケミカルウッドで作ったタンクはノーマルよりも長くしたために着座位置も後方になったため、シート幅もフレームの関係で幅広になっています。以前プロターのプロダクションレーサーを作った時もずいぶん幅の有るシートだなあと思っていましたが、今回のカフェも期せずして同じ様なポジションになるので、プロダクションレーサーに倣ってポジションを決めていこうと思います。シートはシートエンド一体のシートを試作して、タンクとシートの形状バランスを見ようとしています。 |
キット部品のエキパイが、経年変化の所為か左右の曲線がバラバラで使えないので作り直そうと思っていました。どうせ作り変えるなら全くスタイルを異にしたスタイルに、改造自由なカフェですから・・・・っと言うことでエキパイを作っています。キット部品は左の長い物で、白い方が作り変えている物です。材料は5ミリのプラ棒。熱加工ではなく、切断してはつなぎ、切断してはつないで曲線を出し、最後に全体を4ミリの太さに削っています。因みに「と」の字形状の物はプラ棒その物なので、エキパイ全体を径4mm程に細く削った物との違いが分かるかも。 |
造型が終わり塗装に向けて下地を作っています。ケミカルウッドは数回サフを吹き、その都度研ぎ出しをして気泡が出なくなるまで辛抱強く繰り返しました。殆んど目立たなくなったら下地塗装の始まりです。エキゾーストの方は気泡ではなく削り傷と細かく切り繋いだ段差がなかなか消えてくれません。これも辛抱強く何回も塗装と研ぎ出しを繰り返したので殆んど目立たなくなってきています。シートを除いた部品はクローム塗装となるので、下地の処理には万全を期さなければなりません。 |
シルバー系の塗装もこんな感じになっています。マフラーとエキパイはスパッツでメッキ塗装、タンクはスパッツに一味加えてアルミっぽくしています。タンクとエキゾースト、マフラーにはクリアーを被せ、特にタンクにはこれから大仕事をしなければならないので塗装が剥げない無い様にと用心のため。 |
マフラーを完成させエキゾーストとマフラーには派手にならない様に焼け色を付けています。ステンレス素材で作られた事を想定してエキゾーストには緩やかにつながるグラデーションで、マフラーにもオレンジやイエローを薄く吹いて全体が焼けた感じにしてみました。エキゾーストとマフラーは塗装後に一度エンジンに仮組みし、エキパイとマフラーを接着して一体化してあります。この方が本組みの時綺麗に取り付けが出来ます。 |
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スプロケットのキット部品はブレーキ |
スプロケットをリング状に中をくり抜き、キット部品のスプロケットモールドを削って同位置にリング状スプロケットを落とし込む方法を取りました。落としこんだスプロケットは、其の位置が変わらない様にドラム側にプラ板を細く巻きつけてストッパーにしています。 |
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いろいろ有りましたが何とか完成させる事が出来ました。 |
カフェだけど派手さを抑えました。 |
大人のカフェ |
マフラーを1本出しにしたため驚くほど細身に変身。 |
左側 |
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このアングルが好き |
最後の一枚 |
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