モデラーGP2013
EX Class
Entry No.27

ドーハンさん
2011 Honda RC212V


みなさん、こんにちはドーハンです、今年もよろしくお願い致します。お題は2011年型RC211V C.ストーナーチャンピオンマシンです。去年はエントリーNo.に恐れれ多くもホンダのエースナンバーたる11番を頂きながらヤマハを作るという暴挙に(笑)出たうえ最終結果も不甲斐ないものでした(泣)。
今年はホンダのエースナンバーにかけホンダ党としてホンダのキットで頑張りたいと思います。このキットはフルデティールのキットではないですが、見える部分は徹底的にデティールアップしていきたいと思います。
ガレージキットなので何はともあれ仮組。パーツを洗浄してから主要部費を組み上げて行きます。

まずはスイングアームから。ちょっとザラついているのでペーパーで磨きます。大きな凹みにはハンダを盛ります。


ハンダは低温融解ハンダを使用。通常のハンダより低温で溶けるのでパーツまで溶かしてしまう事がありません、但しコテが熱くなれば当然パーツも溶けてしまうのであまり温度が上がらないようコテを水につけ適温を保ちながら作業を行います。


あとはガリガリ削ってツルツルにします。ついでにエッジが立ち過ぎている感じがするので角を丸めパーティングラインを消します。

リアホイールのセンターを出します。フロントはアクスルシャフトを通す部品があるのでよいのですが、リアは大きな穴が空いているだけ、スプロケもリアブレーキもエッチングを使用しますので元キットのパーツが使えません。そこで新たにアクスルシャフトを通す穴を作ります。強度が高く硬化速度の早い金属用エポキシパテで穴を埋めます。ポリパテだとボロボロ崩れてしまう恐れがあるのでこちらを使用しました。硬いので大きな穴埋めには最適ですが小さな穴や成形には向いていません。
ホイールを旋盤にくわえさせてセンタードリルで穴を開ければ簡単にセンターが出せます。但しホイールが真円である事が条件になりますがガレージの世界で真円なんてまずあり得ないので微妙なズレは勘弁して下さい。(笑)

こうなると当然スイングアームとホイールの間に隙間が出来たりします、そこで今度はホイールのセンターに直径5o、深さ8o程の穴を掘りそこへスペーサーを接着せず差し込みます。スペーサーは真鍮から挽いてみました。とりあえずピッタリ。

次にスタンドフックを作り直します。成形不良?(笑)

スタンドフックを旋盤で削り出します。これ見て気が付いたんですがアドラーのボルトを削って作った方が早いかも(笑)

このキットはフレームやスイングアーム他メタルパーツてんこ盛りなのでスタンドフックにも強度が必要となります、アルミではここまで細くすると削っている最中曲がってしまうので強度アップも
含めステンレスを使用しました。ステンレスは硬くて良いのですが削るの大変、バイト(素材を削る刃物のこと)もステンレス専用を使用します。

エンジンから生えているマウント部分ですがレジンではポッキリ折れてしまい後の作業に支障の出る恐れがあるのと強度アップもかねて潔く切り落としアルミパイプに差し替えます。

とりあえず立たせてみます。んーカッコいい( ̄ー ̄)y-〜(自己満足)
これから更に細かい所を煮詰めていきます。

一度立たせたところで修正箇所を見極めます。まずはサイドカウルとアッパーカウルの隙間が若干ありましたので修正し隙間がピッタリ合うようにします。ガレージの定番作業(笑)

アッパーカウルを薄薄攻撃します。右ビフォー、左アフター。スクリーンの取り付け部分はのりしろを残して置き、スクリーンと合わせて様子を見ながらギリギリまで削り込みます。

ラムエアの入り口中心の支柱は一体になっているのでくり抜き、実車と同じにしますが、なんかちがう(ー ー;)

んー、気に入らないのでもう一度掘り直します。こだわりです。良い子は真似しなくても構いません(笑) 今度はいい感じ。

ついでにラムエアの吸い込み口もサイドを奥まで彫り込んで吸気口らしくします。

アンダーカウルも薄薄攻撃します。ついでにカウル底の合わせ目はパテで埋めてパーティングラインも消して綺麗にします。ラジエターのエアアウトレットも薄く見えるように削り込みます。アンダーカウルとサイドカウルは切り離そうかと思いましたがこのままでも脱着に支障がないのでこのままで行きます。但し分割ラインのモールドが浅いので罫書き棒でモールドを掘り込みます。

カウル横のNASAダクトも穴があいて見えるように奥まで掘り込みます。

フロント及びリアのフェンダーも薄々攻撃します。フロントは左右にある三角形のエアスクープ周りも薄く見える様に内側から削り込みます。

シートカウル後端のマフラーカバー(?)も薄薄攻撃します。マフラーカバーは若干排気管のトグロ部分の収まりが悪かったので内側を削り込みついでに開口部も薄くみえるようにします。

タンク、シートカウルはシート裏。マフラーの通る部分の右側が厚ぼったいのでシャープにします。

シートカウルサイドのモールドは波打っていたので一度パテで埋めて掘り直します。

このキットはガレージながら表面はツルツルで殆ど気泡も無くこのまま塗装しても問題ないぐらいのクオリティです。しかしそこはガレージ、あとで塗装がハゲてきたなんて事になったら目も当てられませんので基本通り#800ぐらいのペーパーで表面を磨いて足つけし、その後サフを吹きます。

ちょっと磨き疲れたので気分転換。このキット基本的に良いキットなのですが(お世辞抜きで)一箇所
残念なのがメーター周りがスカスカ(笑)そこでメーターの裏側を可能な限り再現します。色々探し回ったのですがとうとうアッパーカウルを外している画像はありませんでした。そこで去年のMotoGPで展示してあったRC212Vを私が資料用に撮ってきた写真にて確認出来る可能な範囲で再現していきたいと思います。

まずメーターが設置してあるカーボンのボードをバキュームで切り出します。底上げされているような感じのボードなのでバキュームにしみました。どうもこのボードがアッパーカウルステーと一体型になっているみたいなんですが、正確な資料が無いので今回はオミットします。


こんな感じになります。この後裏側に詰め物をしていきます。


アッパーカウル内の電装系をプラ板から切り出します。アッパーカウルに干渉しないように合わせながら形を整えていきます。コネクターはトップスタジオの物を使用し塗装後はめ込んでいきます。

サフを吹きます。サフは造形村のカンスプレーですが、当然中身を取り出しブラシで吹きます。次に#1000で磨き込んで表面のうねりや不自然な凸凹を無くしていきます。磨き終わったらもう一度サッとサフを吹き今度は#1000もしくは#1200で表面のザラザラを取る程度で軽く磨いていきます。サフ後マフラーカバーのインレットの形が少し歪んでいたので修正しました。

いよいよ塗装します。ここも基本通り薄い色から塗装という事でまずは白、今まではフィニシャーズのファンデーションホワイトを吹いて、その後から光沢のある白を吹いていましたが、今回は極力塗膜を薄くする為に 光沢もあり隠蔽力も高いクレオスのGXホワイトを薄く3回ぐらいに分けて薄く重ねて吹いていきます。乾燥したらマスキングし蛍光オレンジと蛍光レッドを吹いて行きます。今回も塗装に使用したのはアクリルの絵の具、取り扱いは難しいですが蛍光色の種類が多いのでクレオスより多彩な混合色が作れます。
蛍光色が乾燥したら更にマスキングを施し取説通り濃いブルー(ブルー+ブラック+メタリックブルー少々)を吹きます。更に蛍光色がデカールの裏側に滲まないようにかる〜くクリアーを捨て吹きします。シートカウルの白い所はカーボンなのでカーボンデカールを貼り、その後クリアーの捨て吹きを行います。あーレプソルの塗装は面倒臭ぇ(笑)

いきなりですが完成致しました。申し訳御座いませんが本日も仕事なので取り急ぎご報告まで。スマホ写真なんで高解像度写真と詳細は後ほど・・・。
 
 
 

 

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