Entry No.74 れひに〜
'03 Honda RC211V / Telefonica Movistar Honda / Daijiro Kato
今回は大ちゃんの03RC211Vを製作したいと思います。 あの開幕戦での悲劇的な事故からもう半年もたつのですね。なぜか日本人ライダー達 が不振な今シーズン、「大ちゃんがいてくれたら・・・」とついつい思ってしまうと 同時に、どれだけ偉大なヒーローを失ってしまったかと実感してしまいます。彼があ の事故に遭わなかったら、このカラーリングのマシーンでセテ・ジベルノーと共に大 活躍してくれていたことと信じています。加藤大治郎選手のご冥福を心よりお祈りい たします。
 
  モデルアップするのは開幕戦鈴鹿モデルではなく、事前に行われたカタルニアテスト 仕様にします。田宮のキットとは細部が異なるので、そこら辺を改修しながらS27さ んのエッチングパーツとMIEさんのパーツを使用してディテールアップしていく予定 です。
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  カタルニアテストに使われた大ちゃん号は、アッパーカウルとサイドカウルの分割線 がタミヤのキットと違うので、カウル同士を接着後分割線を新たにモールドしました。 キットでは間違っているサイドカウルの取付ボルト位置も変更。カウル取付ボルトの モールドは全て切り飛ばし虫ピンで再現。スクリーンも虫ピン留めにしています。 小柄ライダー用のショートタンクカバーはキットのパーツを一度切り離し、幅詰めし たものをレジンで複製しました。
     
  シートカウルも小柄ライダー用に改造。プラバンとパテで作ったパーツをレジンで複 製。接着後さらにパテで形を整えています。
     
  フレーム、スイングアームの裏側をパテ&プラ板で裏打ちし、溶接跡もパテで追加。 Rフェンダーも虫ピン留めにして、S27のパーツを使用して細部をディテールアップし ました。ステップ周りもキチンと大ちゃん仕様になっています。
   
  ブレーキ&クラッチのマスターシリンダーのバンドをパテで追加。 Mieさん(Mie's Laboratory)から譲ってもらったディテールアップパーツを使用し て、ステアリングダンパーやエアボックスも取り付けました。
   
  カタルニアテストのマシーンでは右側のエキパイは03のショートタイプではないよう で、サイレンサーのバンドの位置は02と同じ場所になっています。
S27のエッチングパーツをサイレンサーに巻き、ステーは自作。Rブレーキディスク等 もエッチングパーツに置き換えました。このディスク板良くできてるな〜
   
  各パーツをエアブラシで一気に塗装。 カーボンパーツはメ?シュのカーボン風塗装とS27のカーボンデカールを貼りました。
マフラーには連結部分にスプリングを追加。エキパイやサイレンサーパイプ部分に焼 け跡風塗装を施しました。ちょっとクドかったかな…?
カウルはタミヤ缶スプレー「マイカブルー」(指定のブルーより若干青みが強い)を エアブラシで塗装。
アンダーカウルのグリーン部分はクレオスの「デイトナグリー ン」で塗り分けました。
キットに付属の3パターンの大治郎用ゼッケンからカタルニアテスト時に使われたタ イプのゼッケン等を貼っていきます。…しかし相変わらずタミヤのデカールは貼りにくい…(笑)
デカール貼り後、クリヤーで研ぎ出しして、裏側をブラックで塗装します。
アッパー カウルなどの完成後も見えるカウル裏側にはカーボンデカールを貼りました。
そして車体のパーツを組んでいきます。
ブレーキ&クラッチレバーには自作のブレンボマークデカールを貼ってみました。
資料を見ながらメーター周り、ハンドル周りにパイピングやらなんやら組み込んでい きます。配線のコネクターもMIEさん(Mie's Laboratory)のカスタムパーツを使用 しました。
 
他のキットに手を出したり出張に行ってたりして、気づけば締め切りまであと僅か。 大ちゃんのフィギアの製作を開始しました。
まずはヘルメット。大ちゃんが2003年使用していたのは完全新設計されたSHOEI最新 ヘルメットX-11。
レジンの固まりを写真を見ながら削りだしてベースの帽体を作り、細かい部分はパテで成形します。
     


ボディーはエレール社製「1/12 YZR-M1」キットに付属しているフィギアを流用して、タミヤのRC211Vにフィットするように各間接位 置を調節しながらくっつけます。
背中や膝のシャーリング、肩のプロテクターなどはエポパテで追加。ヘルメットとボ ディーが上手く合体するように首部分も自作しました。
ヘルメットはシリコン型で複製。フィギア用と別にもう一個作ります。

そして、このメットに合うようにデカールを製作。マック+イラストレーターで元デー タを作るのですが、これが面倒くさい…曲面に貼ってピッタリなるように試行錯 誤を繰り返します。
それにしても大ちゃんメット…グラフィックが複雑すぎ…(涙)
デザインが細かく複雑なので、このデカール作りに10時間くらいかかりました。 この苦労して製作した自作デカールをサーフェーサーで下地作りをしホワイトで塗装 したメットに貼っていきます。 水色部分のデカールは実物同様、電気配線のような 模様とグラデーションを入れていますが。小さすぎて分かりづらいかも…(涙)

ボディー部は手首の角度を少し調節したり、細部のモールドを追加した後、サーフェー サーを吹き、ピンホールや合わせ目などのチェックをします。その後ホワイトとブルー の塗り分けをエアブラシで、細かい部分は筆塗りで塗り分けました。 ブーツは良い資料が手に入らず、ちょっと間違っているかな?(笑)
開幕前のテストから見ると大治郎の履いていたブーツは何種類かあるようで、カタルニアテストで は青いブーツ、鈴鹿では白いブーツを履いていました。
ボディーにも自作デカールを貼り、フラットベースでつや消し調に仕上げます。

ここまで、モデラーGP出展予定の大治郎の車体に傷を付けたくなかったので、ビアッ ジのキャメル211V(大治郎号と同じショートタンクカバー&小柄シート)でフィギア の仮組をしていたですが、試しに大治郎の車体に乗せてみました。すると、何故かう まく乗りません。ビアッジ号にはピッタリ乗ったのに…?
このRC211V大治郎号は実車同様ステップ関係をモディファイしていたので、ステップ とシートやハンドルとの距離が変わっていたのをすっかり忘れていました(汗)
キットそのままのライディングポジションのビアッジ号には合っていたのですが、改 造した大治郎号には乗らなくなってしまいました。ショック〜!(涙)
モデラーGPの〆切を考えるとフィギアを作り直している時間はないので、このフィギ アは昨年末に作ったセテ・ジベルノーのマシーンに乗せることに。セテ号の外装と交 換するため、必要な部分の大治郎用カウルを急遽作りました。時間がないので研ぎ出 し無しのクリヤー一発吹き仕上げ。 なんだか〆切前にドタバタです…


ヘルメットにクリヤーを吹いてゴム縁の部分をブラックで塗装。スクリーンは0.2mm 透明プラバンを切り出して、丸いモノに巻き付けてクセを付けます。その後スモーク で塗装して両面テープでヘルメットに貼り付けてます。 メットはカタルニアテスト仕様と開幕戦鈴鹿の予選一日目仕様。と二つ作りました。
最後に首の後ろに筆を切ったものを貼り付けて、大ちゃんの茶髪を再現します。メッ トの後ろ側からチョコッとだけハミ出させております。 このフィギアの詳しい製作記は私のHP「K's Workshop」にレポートを載せております ので、お暇がありましたら覗いてみて下さい。
http://www.kei-net.com/workshop
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