No.19 / スレディ・フペンサー |
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今回はスタジオ27さんの93NSR500DOOHAN号を製作します。ずいぶん前に購入したものですが、トランスKITにもだいぶ慣れてきたのでいよいよという
感じです。中身を確認して以下の点を修正、加工したいと 思います。 ■右側ステップ ■左ハンドブレーキ ■その他にもあるかも… |
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早速カウルの加工です。 MAXさんの作例でもあるようにラムエアのダクト部分を 削り取ります…ってやりすぎて穴開きました。。。 アルテコ塗って修正します。 きちんとキレイにくりぬいて田宮のKITのダクトが収まるように 加工しましょう。 |
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左右のカウルもエポキシでがっちり接着します。
左右の合わせ目をアルテコとポリパテでキレイに整形します。 何故、2種類使うかはアルテコの接着力とポリパテの滑らかさ が必要だからです。アルテコだけだと「す」が目立つし、ポリパテ だけだと剥がれる可能性があるからです。 左右のカウルががっちり固まったあとカウルの内側をリューターで ガンガンに削ります。 |
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とりあえずスイングアームをハンダ溶接してガリガリ削っておきます。ただ、リアショックの取り付け部分が曖昧なのと、フレームとの 合体時に強度的にチョット心配です。2個あるのはせっかくなので イトシン号も同時制作だからです。(エントリーはDOOHAN号です) | |
リアショック接合部が心配なのでアルテコ瞬着パテで固定します。コレで少々のことではずれたりしません。 スイングアームのバリとかパーティングラインとかも とりあえず金属やすりでガリガリ削っておきます。 | |
フレームも仮組んで先端部をハンダで溶接しておきます。このキットのフレームは真っ直ぐに整形されていて エンジン、リアショック基部に合わせてウマーク曲げる 必要があります。田宮のNSRのキットを参考にし、ステアリングヘッドと 後輪の中心線が一致するように曲げましょう。 あと、カウルとのフィッティングも忘れずにココで確認しておきます。本当ならカウルやら、タイヤならをきちんと仮組して 全体を把握すべきなんでしょうか、私はそこまで厳密にしないです。 出来上がってきた各アセンブリをかる〜く手でつけてみて 「いける」「いけない」を決めて各部品を加工していきます。 写真には無いですが、タンクとシートも仮合わせをし、リアショック基部の 角度とかも確認しておきます。 | |
スイングアームの裏側をポリパテで埋めます。 ポリパテ(ワークのモリモリ)を混ぜ合わせて スイングアームの裏側に盛っていきます。10分ほどで「半熟」状態になったらナイフで大まかに削り取り(っていうか切り取り?)気泡とか盛り足りない所にシンナーで粘度を 低くしたポリパテを埋め込んでいきます。完全硬貨後にペーパー(320番→600番)で 整形したら出来上がり。 | |
気分を変えてシートカウルの加工です。ちゃんとチャンバーからサイレンサーが覗くようにレジンのパーツをリューターでガンガン削ります。ただ、あんまりにも削りすぎると強度の面 で心配なので 目立つところを重点に。電球とか蛍光灯にすかしながら 慎重に削っていきます。写 真ではホワイトサフを一回吹いています。そのほうが、パーツ表面のバリとかキズがわかりやすいので (ホントはグレーの方がわかりいいのですがタネ切れだったので) | |
DOOHAN号のステッププレートにするため メタルのフレームからステッププレート&ブレーキペダルを 切り取って外します。言葉では簡単ですが、周りを傷つけないよう +フレームにしっかり取り付けるための接続部を残すように 切り取らなくてはいけません。ホワイトメタルはカッターとかでも「切れる」のでデザインナイフで ウマーク切り取り、フレームの受け側もステッププレートが 収まるように整形しておきます。 | |
ステッププレート自体はプラキットから切り離して整形しておきます。 こっちはフレーム使わないので大胆にがっちり切り取ってしまいます。 メタルのフレームとは虫ピンでカッチリ固定できるようにします。 | |
フレームとリアスイングアームの仮組をしたとき 少しケツ下がり気味なのでリアの車高をUPさせます。 リアショック上部の部品(C11)のフレームの接合部に 1.5ミリプラ板を円形に切り取ったものを接着してかさ上げします 接着剤がしっかり乾いてから穴をあけて取り付けれるようにします。 | |
外装の塗装です。レジンのアッパ&アンダー、シートカウルは
バリ、パーティングラインをペーパー(400番ぐらい)で仕上げキズ等もポリパテ等で修正しておきます。その後平面
も含め全体に600番をかけ、面をキレイにしておきましょう。 そして、ホワイトアクリルプラサフ(フィニッシャーズ)をブラシで
吹き付けます。裏面もしっかり塗っておきましょう。プラモデル用のサフだと間違いなく剥げます。しっかり乾燥させたあと、サフを吹いた全体(細かいところまで)を800番で磨いておきます。このとき下地が見えたらもう一回その部分をリタッチしてレジンの素材を見えないようにしておきます。プラ部品は普通
にパーティングライン、合わせ目を消してきれいに しておけばOK。不安であればプラモ用サフを(ボクは吹いてないです)。コレで外装部品のすべての下処理完了。 すべての部品をファンデーションホワイト(フィニッシャーズ)で塗装。 この、白下塗りの白としてオススメですよ。隠ぺい力がめちゃ高いし ツヤもあるためそのまま白としても使えないこと無いです。 完全乾燥後、ゴミとかザラツキを軽く修正して(1500番)、 ピュアホワイト(フィニッシャーズ)をキッチリ吹きます。 白に白を塗るので難しいですが塗り残しの無いように注意しながら 吹きます。 で、アッパー&アンダーとシートカウルにはこの後ブルーの塗りわけが 待っているのでクリア(ソフト99)を軽く吹いておきます。 実車の塗装でも塗りわけの時するそうで「捨てクリア」というそうです。 |
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フレームも一度サフ(ソフト99)を吹いてキズ等をパテで修正します。 メタルなんで磨けばピカピカの鏡面になりますが、NSRのフレーム ピカピカしてるの見たこと無いです。基本的に薄いアルマイトかかってるみたいで、白っぽい、いかにも『アルミ』って感じなので塗装します。 93までのガンマとか99のガンマとかはピカピカの磨いたアルミっぽい ですけどね。 | |
リアスイングアームを組み立て&塗装します。 スイングアームのアルミは田宮のシルバーリーフの スプレーをエアブラシでさっさと吹きます。 スイングアームエンドに付属のエッチングパーツを 組み込み、車軸の調整をしておきます。 車軸はビスとほぼ同径の真鍮パイプを使います。こっち使ったほうがカッコいいしリアルです。 最近製作しているオートバイのモデルはコレしてます。 | |
チェーンとリアショックの上部を取り付けほぼリア周りが 出来ました。リアフェンダーはプラキットの部品と エッチングの組み合わせなので、角度とかの調整を この時点でしてエポキシ接着剤で接着します。 チェーン引きのアジャスターは極小の虫ピンで再現 します。 | |
フレームと合体します。フレームもスイングアーム同様 シルバーリーフで塗装しておきます。 加工した右側ステップも虫ピン&エポキシでしっかり接着 しておきます。エンジン、リアショック上部接合部、フレーム アンダー基部、スイングアームを調整しながらエポキシ 接着剤でがっちり接着します。 このときリアタイヤのセンター、フレームヘッドパイプの センターがずれないように注意すること。 あと、リアショックフレーム基部のパーツの角度に注意 いいかげんにしちゃうとタンクとかのフィッティングに 問題が出ます。 | |
リア周り完成です。タイヤのミシュランロゴは旧タイプなので'86NSR500のタイヤシールを流用します。 けっこうイイ感じでは?と眺めてご満悦です。 | |
白と青の塗りわけをどうしようか?といろいろ考えました。
デカール先貼り後→クリア→青でいこうかとも思いましたが マスキングがエライ大変そうになるのとやっぱり
剥がれに危険性が恐い(スペアないし…)ので先に 白青の塗りわけをすることに。
デカールをカラーコピーして幅広のマスキングテープを 貼り、デザインナイフでデカールとおんなじ形に切り取って いきます。このときはグッと集中してラインを乱さぬように よく切れるナイフで作業しましょう。 |
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それぞれ切り取ったラインマスキングテープを カウル、タンク、シートカウルに貼り付けていきます。 特にシートカウルのラインはゼッケンベースのラインと 赤、金ラインとラインが重複してくるので慎重に 合わせていきます。 アンダーカウルのラインもダクトの部分をしっかり貼り付け アッパーとの分割線もふきこぼれないように注意して 貼り付けましょう。 | |
青を塗りわけました。使用した色はフィニッシャーズの ブライトブルーです。気持ちもう少し明るいブルーの ような気もしますが、デカールのロスマンズの色とほぼ 同色ですので、まあ良しとしましょう。 それにしても、ブルーの塗装は気を使います。 キレイに同色に発色させようとするタイミングが難しいです。 タンク、シート、カウルの発色お気をつけながら 慎重に吹きます。色ムラの予防と発色違いを防ぐため いつも使用しているブラシよりもチョイ大き目0.4ミリのブラシで 吹き付けてます。 | |
塗りわけライン上の塗料の段差をそーーっとペーパーで なでて段差を軽く削っておきます。このときあくまでそーーっと です。やりすぎると青の色が変わっちゃうので注意して、そして青が乾燥してから(1日ぐらいはおいておきます)。 ソフト99のクリアで捨て吹きしておきます。 この後デカール貼りが待っているので。本番ほどではないにせよ塗装面 の平滑に気をつけておきます。 乾燥後(3日ぐらい待って)塗装面で荒れているところを 軽くコンパウンドがけしておきます。(写真はコンパウンド かけ前) | |
カウルの塗料が完全に乾くまで細かい部品を 塗り分けていきます。 ブレーキディスクはカーボンブラックをブラシで 吹いたあと、後はチマチマと筆塗りで。 リアフェンダーはメッシュをかけてカーボン風に塗装。 トップブリッジはカッパー、レッドブラウン、ゴールド等、適当に混色したものを吹きつけ、フォーク上部は スーパーファインシルバーを筆塗り後、エナメルの クリアーレッドでアルマイトを表現してます。 | |
何でしょう?この画像…。 イヤ、マスターシリンダーカップに巻いてあるリストバンドの 表現用にティッシュを細切りにし、溶きパテを筆塗りしました。 何か?いい表現方法はないかと思いチャレンジです。 ティッシュは3枚ぐらい重ねて細切りに、1枚だと間違いなく 切れます。 | |
乾いたら、フラットブラックを塗って寸法を切り出し マスターカップに巻きます・・・まあ、ボチボチな感じ でしょうか? もうチョット布っぽさが出ると良かったんですが。 尚、Doohan車なのでハンドブレーキ用のマスターカップを プラキットから移設しておきます。 |
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その他の細かい部品も仕上げておきます。 キャリパーはフォークボトムに接着する部分をしっかりすり 合わせてバリ等を除いておきます。キャリパーはクレオス 金属特色セットのブラスを吹いてます。 フォークのインナーチューブのコーティング表現は スーパーファインシルバーを塗装した後、クリアーブラウンを 吹き重ねて表現してます。その後インナーチューブを マスキングしてボトムエンドを塗り分けます。 メタリックグレイに白、黒等を混ぜて適当に…コンプレッションの調整部はスーパーチタンを筆塗りして ダイヤルをクリアーレッドで。この次にはデカール貼りが 終えれるかな? | |
デカール貼っちゃいました。デカールを張り始めると 一気に集中してセコセコ貼ってたので途中画像なしです。さすがにカルトデカールだけあって難しいところなしです。ただ、シートカウルのゼッケンとロスマンズライン貼る順番を よく考えて貼りましょう。先にゼッケンベースを貼るのが 位置あわせもしやすいようです。(先にロスマンズラインを 貼って位置があわず貼り直ししました) あと、カウル等のラインの折り返しもキッチリ密着させて おきましょう。チョットでも浮いていると『パリッ』と剥がれたり することもあるので。どーしてもうまく密着できないときは 潔くCUTしてしまった方が、後々のトラブルが少なくていいです。 | |
ココで、スクリーンの位置あわせをします。普通 はカウルの塗装前に するところですが、デカールにスクリーンリベットが表現されているので そのリベットに合わせて穴をあけてスクリーンをフィットさせていきます。 ここも要注意です。しっかり乾いている且つ、密着していることが とても大事です。でないと確実にデカールが割れます。 この先クリアコートも待っているのでデカールの密着&乾燥は慎重に。 虫ピンは0号だったっけかな…? | |
ついでに車体周りも組んでいきます。このキット、フロントフォークアウターが アルミの削りだしでカッチョイイのですが、チョットエッジが立ちすぎなので 軽くペーパーでさらっておきます。あと、このフォークもアルミアルマイトで かなり白っぽいので塗装しちゃいました。(もったいない…気が) トップブリッジとフォークをエポキシで接着し、生乾きのうちにアンダーブラケット を通して車体にくみ、アンダーブラケットとトップブリッジを圧着しながら フォークとアンダーブラケットの隙間に瞬着を流し込んで固定します。 言葉で説明すると簡単ですが、手が3本欲しいくらいです。 うまく合体させる方法が思いつかず、こんなやり方でしましたが、 いい方法あるんでしょうか? フォーク、トップブリッジ、アンダーブラケットの3点が固まってから ステダンを取り付けます。 | |
細々した部品も作っていきます。 ハンドル周りは例のごとく真鍮パイプと 真鍮線でスロットルワイヤの基部をつくり 直しました。 ホントなら、皆さんがしてるみたいに六角形に 加工したいところですが、技術が伴わないため 丸のままで妥協です。 | |
ラムエアダクトの加工はMAXさんの真似です…。でもこの方法とてもいいです。 エッチングソーで切り込みを入れて、コンマ3ミリの プラバンをさしこみ、プラ用の接着剤でがっちり 接着します。完全硬化後に余計な部分を切り取り ペーパーで整形しておきます。 | |
外装類にクリアーを吹きました。 クリアーは実車用のウレタン系クリアです。 世話になっているバイクやにいつも小分けを もらいにいっています。メーカーは関ペのものだそうです。 主剤とシンナーと硬化剤と柔軟材を指定の通り混ぜて エアブラシで吹いてます。ラッカー系のクリアよりも デカールにやさしいのと一発で結構塗膜が稼げる、 経年変化にも強いということで、ここ最近はずっとクリア コートはウレタンです。一発目は研ぎ出しのため結構 厚めに一気に吹いておきます。画像は乾燥後のものですが ツヤはあるけど肌合いがでこぼこしてます。コレを デカールの段差と一緒にキレイに砥ぎだしていきます。 | |
ウレタンクリアに塗装後約3日後に 1200番のペーパーで外装類すべてを砥ぎます。 ウレタンですとこのくらいの乾燥時間で完全硬化してます。 全体がくまなく「艶消し」の状態になるように、砥ぎ残し 無いように慎重に。また、外装のエッジ部分も塗膜が均一 になるように砥いでいきます。 この後仕上げ用にクリアを吹きます。 | |
チャンバーもきれいに塗装しましょう。
やっぱり、4ストのマフラーよりもチャンバーのほうが スキです。(数があるんで大変なんですけど)
下地をクレオスのスーパーチタンで塗装し、 溶接部分を細切りのマスキングテープで覆ってから
焼け具合をグラデーション塗装していきます。 (一気に塗るので途中写真ないです) 1.クリアブルーにクリアレッドを少し混ぜたものを資料見ながら 青焼けしているところに中心に 2.1の塗料が残っていて塗装面も生乾き上程のうちに クリアレッドを追加して1の外側に2さらにクリアレッドを加えてその周りに。 3.エアブラシを洗わないで、スモークをグラデ部分に軽く吹きつけ なじませる。 大体こんな感じで…今回はカウルが外れないモデルなので シリンダー直後の部分はオミットしてますが、普段は焼鉄色とか 吹いて高温による素材感を出しています。 |
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一度研いだものにもう一回クリアを吹きつけ、デカールとの段差を なくします。完全乾燥後2000番のペーパーで研ぎその後コンパウンド がけをしていきます。フィニッシャーズのFINE→MICRO→ハセガワ セラミックの順でかけていきます。 コンパウンドは変えるときに必ずカウル類を洗ってカスを除いて おきましょう。ウエス類もそれ専用のものを使って磨いていきます。 写真のDoohan号はFINEで磨いた後、イトシン号はセラミックまで 磨いたものです。違いわかるかな? | |
フロント周りも組みあがりました。 フェンダーはサスのボトムケースと虫ピンで固定 キャリパーはエポキシで強引に接着。 あ、カーボンディスクカバー忘れてる…付けるのやめようかな? | |
カウル等外装関係をすべて研いでキレイに磨きだしました。 カウルの内側もフラットブラックで塗装しておきます。 この後、スクリーンとかシートとかカウルファスナーなど 細々したものをつけてフレームとの合体に備えます。 | |
チャンバーの位置決めとサイレンサーステー(写 ってませんが) の位置決めです。エッチングのサイレンサーステーは 位置決めした後、穴あけして虫ピン&エポキシで固定します。 サイレンサーとはビスで。 サイレンサースプリングのチャンバーステーは02NSRのトランスキットについていたエッチングを流用。 長さをあわせてウェーブ(だったような)の黒い一番細いやつで 細工して作ります。 | |
カウル合体!!。苦労しました。スクリーンを取り付けて から合体させようとするとほとんど知恵の輪です… 曲げたり、広げたりしながら慎重に合体です。 どうやら、フレームに合体させてからスクリーンを取り付ける のが正解のようです。(先につけちゃったからどーしようもない) ハンドル、ステップ等細かい部品つけて完成です。 | |
でけた。カウル類は完成後ハセガワのコーティングポリマー でキレイに。カーボンディスクカバーはつけると不恰好なので はずしてます。(こっちの方がカッコいい) スタンドはNSRの純正があまりにも背が高くちょっと不恰好 なので、211VのMAXさんスタンドをちょっとお借り。 やっぱ『ロスマンズカラー』はカッコいいわ。 | |
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