No.29 / ゆう
'03 HONDA RC211V (Pramac Honda / M.TAMADA)
岐阜県在住。29歳。職業は木工業。模型歴は高校以来十数年振りに出戻り後半年。

2003年の玉田選手のプラマックRC211Vを作りたいと思います。今まで素組みしか したことがありませんが、今回は皆さんの作品を参考に少々改造もしてみたいです。
素人が改造すると逆に汚くなる恐れもありますが、「それでもやってみる!!」を合言葉に頑張ってみます。とりあえず写 真の部品をそろえましが、資料がほとんどない ので困っています。
まずはつい衝動買いしてしまったアクステオンのチェーンセットから始めます。すで に買ったことを後悔しています。これを完成させた人がいるのでしょうか?これを 使った作品を見たことがありません。丸一日試行錯誤して、これだけしか出来ません でした。ピンをハンマー等でたたいてかしめる、と説明書に書いてありましたが、無 理なので瞬間接着剤でつけました。゛リアル"というより゛汚い"です。完成させるに はまだこの10倍ほど作らなければならず、すでにあきらめモードです。
ソフト99の粘土パテでエアボックスを作ってみましたが、どうやら形状がまったく違うようです。と言うのは、カーボンタンクの資料を見て作ったんですが、玉 田車はアルミタンクだからです。アルミタンクの写真を持っていないのでなんとも言えませんが、多分違うでしょう。人生初の自作パーツは無駄 になってしまいました。
RC211Vの03モデルでは避けてとおれないマフラーステーとヒートガードです。ステーはS27エッチングの端を使い、強度アップのために焼き入れ(ライターで赤くなるまで熱した後水につける)してみましたが、強度アップしたのかは分かりません。ヒートガードは、プラ板とパテと伸ばしランナーで作りました。予断ですが、仮組みは主に"のり"でくっつけています。
アのマフラーを吊り下げてみました。形状がかなり違いますが、ほとんど見えないので良しとします。プラ板パテに丸い部分はウェーブのリベットを使っています。細かいので苦労しました。
スピードセンサープレートですが、プラ板をワッシャー状に切り貼り付けてみました。外径をもっと小さくしたかったのですが、OLFAのサークルカッターと僕の腕ではこれが限界でした。目立つ部品なので、キットかS27エッチングあたりに付けてほしかったです。
リアフェンダーは角を切断しただけでは納得行かなかったので、少し修正しました。苦労して修正しても、センスがないのでカッコ良くなりません。
ウォーターラインを伸ばしランナーで追加しました。ドライヤーで少し暖めてからラジオペンチで曲げたらきれいに曲がってくれました。もう2〜3本追加するかもしれません。
ボルト位置の変更です。皆さんやっているので僕もやりました、と言うか位 置が違うのを知りませんでした、確かに違います…。カウル側はプラ板で裏を補強してから穴を開け、フレーム側のステーはキットのものを移設しました。位 置合わせが難しかったのと、ステーの強度が心配です。
フロントカウルとサイドカウルは接着し、そのビス穴は埋めました。フレームの裏は埋め立て工事中です。
MIEさんから改造パーツを通販していただきました。僕のようなイチゲンサンにも親切丁寧に対応していただき、納期も素早かったです。詳しい説明書も付いていて大変素晴らしいです!!
うわさに聞く、志賀昆虫の虫ピンです。近所に売ってなかったので、"六本脚"という昆虫ショップから通 販しました。送料と送金手数料が高いですが、田舎暮らしにはネットショッピングが大助かりです。サイズが良く分からなかったのですが0、3、5番を買ってみました。
MIEさんパーツ付属のパイプを通すため、車軸に2mmの穴を開けました。強度が心配でしたが、全く問題ないようです。割ピンまで付属しているのがすごいですね。ただ、一度奥まで差し込むともう取れないので注意が必要です。アクステオンのチェーンはとっくの昔にあきらめています。
同じく前輪にもパイプを貫通させます。こちらは少し強度不足?。
ストロークセンサーとして8mmの真鍮線を取り付けれるようにしました。2個並んだ小さなボルトはWAVE製です。安いのが魅力ですが、安いだけのことはあります。
これもMIEさんパーツのステアリングダンパーを少し改良して仮組みしました。カウルステーには、ラップタイム計測器とアンテナが付けれるようにしました。カウル下穴カバーもプラ板で作ってみました。
実はステアリングダンパーの中心に穴が開いておらず(僕のだけ?)、このようなマシーンを使って開けました。素手で開けるのは無理でしょう?
MIEさんのおかげでカメラが付くことになったので、カウルに穴を開けました。ついでにアンテナ用の穴も開けました。丸い穴は簡単ですが、小さな四角い穴は難しいですね…。
ブレーキライン等にモデラーズの0.8コードを使いたいと思います。中の芯が邪魔な気がしたので抜きました。熱湯にしばらくつけたらスポッと抜けてくれました。
写真で分かるでしょうか?コードの基部を0.5ミリの真鍮線に変えました。なかなか細かい作業でした。
試しに…上がモデラーズのコードで、下がキットのコードです。キットのコードのほうが色がつや消しでかっこいいのですが…。
真っ黒ですみません。最近、タンク形状が違うことを知ったので下側だけ作り直しました。上側はすでに溶接跡の追加をしていたのでそのままです。ドレンボルトはまたまたWAVE製です。
そろそろ塗装を始めますが、自作の塗装台が大変便利です(皆さん似たような物をお使いでしょうが…)。カウルですが、一度グレーサフを吹いたらなかなか白くならず苦労してます。エアブラシでベースホワイトを5、6回吹きましたが、まだまだグレーっぽいです。最近エアブラシを使い始めたのですが、塗料が濃いと出ないし、薄いと色が付かないので難しいです。この上から、田宮のホワイトサフをスプレーのまま吹こうかな…と弱気になっていますが、経験上、あまり厚塗りをすると完全硬化後にパリッと割れたりするので心配です。
バンド部分はエッチングを失敗してしまったので(泣)、プラ板で作りました。
ちまちまとマフラーのスプリングとフックを作りました。これだけで3、4時間はかかりました。14個付ける予定です。
クレオスのメッキシルバーで塗ってみました。まさしくメッキです。しかしこの後、触っていたらすぐに白っぽくなってしまいました。
アクリルのクリアー塗料で焼け塗装をしました。サイレンサー部分はメタルック貼った上にデカールを貼り、クリアコートしました。それにしても、苦労してエッチングを巻いた意味がありません。
いつもは筆塗りですが、今回はマスキングして吹きつけ塗装にしてみました。皆さんチェーンはどのように塗装しているのでしょうか?
モデルグラフィクス1月号を見ていたら、矢印の部分にゴムホースがあることに気付き、急きょマスキングテープを巻きつけ塗装しました。ホースバンドは電気コードの芯で、クリップはS27エッチングの"ある"部品です。
さかつう1.1クリアチューブと、MIEさんのブレーキレバー調整ダイヤルでカッコ良くなりました。 茂木で玉 田車に付いていたといわれる"ステアリング角度測定機"なる物も作ってみました。 タンクバンドはプラ板とパテですが、なかなか難しかったです。
ラジエターのエッチングは虫ピンでとめてみました。こんなピンの付いたマシンもありましたよね? キャップのデカールはウエストポンスNSRのものです。このデカール、なぜ他のキットには付いていないのでしょうか?
ステップのモールはエッチングですが、エッチングとプラパーツの隙間をパテで埋めたりしたらカッコ良くなりました。
だいぶバイクの形になってきました。 ダンパーから出ている透明なチューブにモデラーズの0.9を使ってみましたが、少し太いですね…。
反対側、パイプと割りピンが良い感じです。 リアスピードセンサー?のコードも追加しました。
フロントですが、こちらもパイプと割りピンが良い感じです。 スピードセンサーやストロークセンサーの配線も追加しました。細くしたブレーキホースも悪くないと思います。
現在のフレームの状況です。インテークの穴には、金網40メッシュを張りました。
タンクカバーはデカールではなく塗り分けてみました。自分にしてはきれいに出来たと思います。クレオスのスーパーホワイトとスーパーイタリアンを使用しました。
デカールを貼り、スーパークリアを缶 スプレーで吹きました。じっくり乾燥させて研ぎ出したいと思います。今回初めて、スクリーンにもクリアかけてみました。
アッパーカウル裏にカーボンデカール、モデラーズのパターン1を貼りましたが、目が細かすぎて真っ黒にしか見えません。あらかじめ型取りをしましたが、つぎはぎだらけです。
プラグとインジェクターのコードを適当に付けました。資料がまったく無かったのでホントにテキトーです。 クラッチは02モデルと同じようでしたのでクランクケースも02のままです(手抜き!?)。
ビスが見えないように組んでいきます。エンジンは1.1真鍮パイプで、シート台は虫ピン5番で固定しました。スイングアームのビスはエッチングなどで隠しました。作業は簡単でしたが、もうばらせません。
エキマニのスプリングを引っ掛けるのが難しかったです。
ここまで組んで、大失敗に気付きました。なんとカウルステーが左右逆です!! 苦労してラップ計測器やアンテナステーを付けたのに…しかもこのステー、基部に真鍮線を通 してがっちり接着してます…。
もうひとつ大失敗してました!! それは、ここまで組んでしまうとエアボックスが入らないのです…。父ちゃん情けなくて涙出てきます(あばれハッチャクふう)。
気を取り直して、エアボックスはこのように開口してやることで装着できました。助かった。
失敗したステーですが、おまけに付いてくる02モデルのステー(写 真左)を試しに付けたところ、まったく問題無く付くので、これを使用する事にします。多少曲がり具合が違いますがほとんどわかりません。ステーの付いたFパーツは530円もするので金銭的にも助かります。
カウルは、研ぎ出した後、裏面をエナメルフラットブラックで筆塗りし、スクリーンやエッチングビスを付けて完成です。やはりクリア吹きっぱなしより良い感じです。写 真で確認できませんが、スクリーンをとめた0番虫ピンもいい感じです。 しかし、デカールの゛赤"と塗装の゛赤"が全く違います、初歩的大ミスです。
車体が完成しました。 追加した配線類もスッキリまとまってくれました。プラスビスが一つも見えないのが自慢です。 デッチアップで汚くもなりましたが、それ以上にカッコ良くなったと思います。

カウル装着に苦労しました。心配したクリアランスは問題無かったのですが、フロントとサイドカウルを接着したのがまずかったようで、かなり開かないとはまりませんでした。ビス位 置の変更もまずかったようで、少しずれています。壊れそうなので、もう脱着したくありません。

3ヶ月かけて完成しましたが、MAXさんギャラリーにある5日間製作品にも及ばなかった気がします。ほとんど見えないディティ−ルアップに頑張り過ぎて、肝心の見える部分が汚くなってしまいました。しかし、今回初めてのディティ−ルアップという事で、自分的にはかなり勉強になりました。この経験を生かして今後もバイクモデルを作ってみたいと思います。今回は参加させて頂いてありがとうございました。

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