No.88 / あつG
(フルスクラッチ)

アツシバシブランドのあつGです。最近はワンフェスの売り物用の作品しか作ってなかった(完成してないけど…)ので、久しぶりにどーでもよい作品でも作ってみようかな。締め切りがあると緊張するけどね。
フルスクラッチやスクリーンのバキュームフォーム、複製方法など皆様の参考になればと思ってます。
先ずは、何を作るか決めます(今回は完成までヒミツね)。今回のは、某雑誌で良い資料が見つかったので作製決定しました。エンジンまで作れそう。
次に、買出しです。自分が良く行くのは模型屋以外に、ホームセンター、100円ショップ、東急ハンズが多いかな。
で、100円ショップ(ダイソー)で見つけたのがコレ。エポパテです、17gで105円、タミヤのが420円で25gなので、かなりお得かと。使い勝手はわかりませんが…
種類も、画像の「木工用」「多用途」の他、金属用、水周り用などがありました。
紙ヤスリは、普通のモデラーさんは使わない#80(下の物、上は#400)。ガリガリ削れます、モーターツールより速かったりします。
フルスクラッチの際、重要になってくるのが「図面 」です。まぁ、バイクの場合、クラスや排気量が同じだと、大体大きさも一緒  なんだけど、一応描きます。
先ず、雑誌や自分で撮った写真で、なるべく真横の物を見つけます。それをトレーシングペーパーを使って、輪郭を写 します。重要視するのは、カウルのアウトライン、ホイールの外径、フロントフォークのキャスター角、前後のアクスルシャフト、スイングアームとフレームのピポッド位 置です。これらがしっかり描けていれば、バランスは崩れないと思います(側面 だけね)。
次に、ベースキットのホイールの外径と、図面に描いたホイールの外径を比べ、キットの外径に合うように拡大(縮小)コピーします。これで、1:12の図面 になります。実写のホイールベースが分かれば、12分の1にして測ってみましょう、図面 に合えば完璧です。
多少合わなくても気にしないで進めます…タミヤのキットはディフォルメがきいてるので、ホイールの外径を12倍しても17インチになりません。そんな訳で、計算値より実寸値を優先して決めていきます。写 真も完全な真横じゃないし、レンズの歪みもあるので気にしません!
他に、真正面、真後、真上の資料があれば、タイヤの幅を計算して1:12の図面を描きます。アッパーカウルやシートカウルの幅が分かる程度な簡単な図面 で構いません。
アッパーとアンダーの分割ラインとかダクトの位置とか細かいところは、作りながら考えていきましょう。中身は更にその後ね。
98NSRを他の年代のNSRに改造するのは簡単かもしれませんが、ディスモセディッチを作るぞとなると話は違ってきます。(←作りませんよ、例え話です)
タイヤとホイールが使えれば良い方です。そう言う場合でも、同じMotoGPクラスのマシン、同じエンジン形式のマシンなど、そんなに大きさが違わないと思う(レギュレーションもあるし)ので、参考程度、「芯」くらいにはなります。ガンバリましょう…
メーカーが同じだと、500と250の作りが殆ど同じだったりする事もあります。キット化されている500のマシンの幅を詰めて、エンジンを半分にすれば250のマシンが出来ちゃったりする訳です。いやウソです、そんなに簡単ではありません。
前回使用した100円ショップのパテ(家庭用)ですが、滅茶苦茶硬かったです。 使わない方がいいでしょう。ちなみにノコの刃もこんな感じに(左新品・右使用後)、 カウルの左右を切り離しただけで、こんなになっちゃった。
モーターツールのビットもかなり減ります。2本ダメになりました、3本目もそろそろ寿命。 ノギスで測ったら、0.4mmも小さくなってました。
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