みなさんこんにちは、マイケル・ドーハンです。今年も参加させて頂きます。去年は僭越ながら努力賞を頂きました。今年は更に上を狙えるよう精進しつつ楽しんで制作して行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致しますm(__)m
さて今年のお題は激マニアック指向で'89キャメルヤマハTZ250田村選手号で行きたいと思います(笑)
元キットも激マニアックで今は亡きクリーム製のガレージキットTZR250を使用します。似ているとはいっても市販車とレーサーは全く別 モンなんで芯にしかならないような予感(笑)。余談ですがかつて私はTZR250を所有していた事があり何時か作ろうと秘密兵器的に暖めておりましたがこの話が無かったら秘密のまま終わってたかも(笑)。古い車なんで仕方ないんですが例によって資料がありません(汗)。市販レーサーも出ているぐらいだしサービスマニュアルを含め少しはあるだろうとたかをくくっていましたがほとんどありませんでした(泣)。そんなおりこんな私を見かねてかネットを通 し沢山の方々から貴重な資料を提供して頂きました。感謝感激です。この場をお借りして厚く御礼申しあげます。有難う御座いました m(__)m
では早速制作に取りかかりましょう。いずれは市販車のTZRも作りたいので必な部品を複製します。フレームと足周りは質感を出すためホワイトメタルで複製します。当然の事ながら市販車とレーサーではフレームの形状が全然違うので、これからはんだをモリモリ盛ってガシガシ削ります(笑)。 右がオリジナル、左が複製品。
次にセンター出しを行います。このキットはとても古く今のガレージキットのように精度が高くありません。従ってここを手抜きにするとヘナヘナな(笑)バイクになってしまうので念入りに行います。
エンジンを作ります。当初はノーマルのエンジンを改造しようと思いましたが当然の事ながら全然型が違います。またシリンダーの角度も違うのでタミヤのNSRのクランクケースを改造し、そこにシリンダーケースとシリンダーヘッドを取り付けます。乾式クラッチもヤマハっぽい物に変更(笑)。左がノーマル、右が改造した物。
カウリングを作ります。アッパーはNSR、アンダーはキットの物を使い合体させて整形しますスクリーンもバキュームするのでパテをモリモリガシガシ削ります
タンクもパテを盛って削り込みます最初はそのまま使おうかとも思いましたが 資料を見れば見るほど違うので作り直します 左がノーマル、右が修正後タンクのえぐれ具合が違うのが判るかな?(笑)
このバイクでもっとも特徴的なシートカウルを作ります。放熱用のアウトレットを全部ふさぎメイン及び タンデムシートを削り落とし成型し直しますちなみに市販車のTZRはトルクを稼ぐ為かチャンバーの膨張部分が大きく、よってシートカウルの膨らみも大きいのでレーサーのTZの場合は膨らみも削り落とし小さくします取り合えずこれに合わせて臓モノを詰め込んでいきます(笑)
フレームに戻ります。市販車用のエンジンハンガーを削り落としサブフレームを 2?のプラ棒で作ります前側は実車同様微妙に内側へ折り込んでいるんですが 写真じゃわかんないですねぇ(汗) とりあえず今回はエンジンのマウント位置の確認の為 取り付けてみましたこの後一度取り外し溶接痕やネジを打ちモールドを 追加した後に本組みします
シートレールを作ります。こちらも2?のプラ棒から作ります。

いよいよチャンバーです。このバイクのイチバンの見せ所 見えなくなってしまいますケド(笑) まずはテキトーなジャンク部品からかたちの似かよった チャンバーをチョイスフレキシブルロッドで延長し微妙に曲げながら車体に 合わせていきます組付け位 置が決定したら延長した部分にポリパテを盛りチャンバーの形に成型していきます

チャンバーを取り付けてみます。チャンバーを取り付けてみて分かったんですが シートカウルが結構歪んでました(滝汗) 切り刻んで即刻修正します(笑)
仮組みほぼ終了\(^O^)/
・・・もう少しシートカウルの後端を上げた方がいいかも (汗)。
ともあれ例によって一服しながら塗装の思案中(-.-)y-~
サフを吹いて最終チェックを行います。
えー だいぶ間が空いてしまいました スイマセン m(__)m …という訳で続きです(笑) カウルのつなぎ目をすじ彫りします、サフを吹き表面 の 凹凸を確認しつつダクト類を取り付けて行きます。凸ダクトはキットの物を整形、NASAダクトは一応パテで 裏打ちしルーターで削り込みデザインナイフや彫刻刀で型を 整えペーパーで仕上げます。
キットのスクリーンをエッチングソーで慎重に切り離し透明0.5mmのエンビ板でバキュームします。ついでに実験してみましたが0.3mmでは伸びてペラペラに なってしまいNG、タミヤのプラ板は熱した時の収縮が激しく使えませんでした。(透明プラ板のみのはなしで通 常の 白プラ板はフツーに使えます)
エキゾーストポートを作ります。 ある程度強度が必要な部分なのでアルミパイプを使用します ちょっとイイ感じ(笑)
プラ板とプラ棒からチャンバーとシートレール後端のマウントを作ります。今ははめこんでいるだけてすが 塗装後アドラーかT2Mのネジを打ち込みます。
カウルを被せるとこんな感じ(笑)
1mmのプラ板からエンジンハンガーを作ります (○こ○んちさん風に撮影してみたり:笑)
しかし1mmだとカウルの内側に当たってしまい収まりが 悪いのでプレートヤスリに当て0.7mmぐらいまで薄くします。 ちなみにカウルの内側はもう限界まで削りこんでいるので カウル側でシャシーに合わせるのはもうムリ(滝汗)
キャブレターはキットの物を改造します。 ファンネルはスタジオ27のF1用アルミ製の物を輪切りにして 取り付けます。エンジンハンガーも塗装後アドラーかT2Mの ネジを打ちます。
サフ後のアンダーカウル最終修正。後端部分を斜に且つ平になる様な感じで成型します。
ついでにシートカウルもやり直し。尻つぼみしている感じなのでもう少しボリューム感を 出します。
カウルの型もほぼ決まり臓モノの仮組みも確認出来たので 仕上げの薄々攻撃後、最終下地処理を行います。カウルは 透明プラ部分ということもあり強度を考えて一体型に することにしました。#400〜#1000のペーパーを順に掛けて行き凸凹やなだらかな表面 に微妙なうねりがないか?等を確認します。ここを怠ると良い艶が出ません。しかも今回は黄色系のカラーなので下地がしっかり出来ていないと良い発色が望めません。ここは少し神経質なぐらい丁寧に表面 処理を行います。
塗装に入ります。まずはファンデーションホワイトから、ファンデーション イエローも考えましたが、なんか色的に逆に発色が 悪くなりそうだったのでホワイトにしました。乾燥ブースに 三日ぐらい入れて乾燥したらいよいよイエローの塗装です。資料等を見る限り若干明るい感じのキャメルイエローなので イロイロ調合してテスト吹きして見ましたが結局タミヤの キャメルイエローが一番いいみたいでした(核瀑)。 オートクリアーを吹けば若干薄まる傾向があるので丁度イイ具合になると思われます。後は乾燥ブースに入れ三日ぐらい放置します。
カウルが乾燥するまでフレームに戻ります。'89TZのカウルは鏡面 程ではありませんが結構光ってます。よってメッキシルバーを使います。当初は折角メタルで 作ったのでそのまま磨き込みも考えましたがメタルとプラの接合面が結構目立つのでサフを吹きメッキシルバーで 仕上げました。しかしこのままでは光りすぎなので軽くウエスで擦ると丁度いい具合に半光沢となります。
フレームに補強部分や溶接痕を付ます。この後エンジンをマウントしネジを打ちます。
アドラーのネジをエンジンに打っていきます。0.8mmと1.0mmを使用。更に排気デバイス(YPVS?)を付てみました。ここいら辺はボンヤリした白黒写 真しか資料が無いので写真をほそ目で見ながら(笑)それらしく作ります。
エンジンをマウントします。
エンジンハンガーとフレームにネジを打ちます。どちらもT2M製。小さすぎて見えませんねぇ(汗)。 ハンガーのが6角フランジボルト、フレームのが キャップボルトです、一応(笑) 。
すっかり恒例となった(?)チェーンを組みます。今年もトップスタジオ製の物を使用します。やはり全金属製はプチプチ切れなくてイイ感じです(笑)
今年はゴールドチェーンを使ってみました(笑)
リアサスを作ります。キットのはスプリングがモールドとして一体成型されているので きり飛ばしアルミの棒と洋白線で作り直します。
リアサスを組みます。リザーブとダンパーをつなぐホースのフィッティングには T2Mの物を使用してみました。ホースは実車でも黒い ホースだったので黒パイプを使います。手抜ではありません(笑) ちなみにリザーブはトップスタジオ製。
ダンパーをフレームに組み込みます。リザーブはタイラップで固定されているだけなのでテープを巻きそれらしく再現します。
ダンパーの下回り、リンクを作ります。スイングアーム側の基部は凡用エッチングパーツを使用しました。ボルトはアドラーで。
リアのキャリパー。
フィッティングはT2Mで。ボルトはアドラーで打ち直します。
リア周りを作ります。ブレーキホースはワイヤーを使おうかと思ったのですが こちらも実車は黒ホースなので黒パイプを使いました(笑)。 チェーンテンショナーはT2M-3005を切って余ったネジの 部分を差込み接着しT2M-4003(内径0.7mmのネジ)を実際に回してねじ込んでいます。ケド見えませんねぇ(笑)
アクスルシャフトは最後にステンレスパイプに置き換えます。 ホイールに付いているエアバルブはトップスタジオ製のヒキモノ 。
塗装が乾いたみたいなのでデカールを貼ります。 一部ジャンクデカールを流用していますがほとんどは MDプリンターで作りました。これ程本格的なモノは初めて だったので私的にクオリティーには納得いっていないんですが 現在の私のスキルではこれが限界です(泣)。ただ今回の デカール製作にあたっては沢山の方々から御協力御助言を 頂き大変勉強になりました。この場をお借りして厚く 御礼申し上げます。
ありがとうございましたm(_)m
ちなみに赤ゼッケンは塗装、ゼッケンナンバーは デカールですが透けるので二重貼りしています。
デカールが乾燥したらクリアーを吹きます。今回も使用するのはオートクリア。まずは薄めのクリアーを 砂吹きします。吹いて乾燥、吹いて乾燥を繰り返し、 ある程度デカール表面に被膜が出来たなら最後の厚吹きに 入ります。今度は濃い目のクリアーを太めのブラシ(0.5mm)で 厚ぼったくならないように注意しながら更に重ねて数回吹きます。まる一日自然乾燥させ、後は乾燥ブースで3週間ぐらい 放置です(笑)
完全乾燥後研ぎ出しに入ります。

小物シリーズその1

右ステップ
ステップは適当なガレージのモノを複製して使用、マウントはT2Mのフランジで固定 。

小物シリーズその2

左ステップ
左ステップ も右と同様に作り、ヒールガード等を追加します、チェンジペダルの先端にもリベットを打ちそれらしくしました(笑)

小物シリーズその3

フロントブレーキキャリバー
ええと、型が違いますねぇ(大汗) 。時間無くなってきたので このまま行きます。完成に目処が立って時間が余って いるようならば手をいれたいと思います。その代わりT2Mのキャップボルトを沢山打ちこみそれらしく誤魔化します(笑)

小物シリーズその4

フロントブレーキローター
リューターに取り付け摩擦痕を付けます。ついでに フローティングピンのモールドも削り取ってしまい 新たにアルミのピンを打ち直します。

フロントフォークはアウターを#400ぐらいまで磨きアルミの 地肌的な感じを出します。インナーは#320〜#2000ぐらいまで 順に磨き込みコンパウンドでピカピカにしたら酸化する前に 素早くクリアーを吹きコーティングしてしまいます。
んー、やはりこの輝きは塗装じゃ出ませんね(笑)
ラジエーターを取り付けます。ブリーザーや温度センサーも 取り付けます。ラジエーターホースのバンドはアルミテープで。
チャンバーに取り掛かります。この頃のヤマハのチャンバーは何故かワークスでも 耐熱ブラック一色というのが目立ちます。耐熱ブラックだと塗装が簡単。すごく都合がイイんですが(笑) あまりにも芸がないんでいつも通り焼け色塗装をやって 見たいと思います。年代的にまだチタンチャンバーでは ないので昔風のクラシックな焼け色塗装をしてみました。古さを出すため艶は押さえて艶消しクリアーで仕上げます。
サイレンサーは二種類のカーボンデカールで仕上げたのちに アドラーのリベットを打ちこみます。今回はサイレンサーと チャンバーの接合用のネジをT2Mのキャップネジで再現してみました。意外といい感じです(笑)
取り付けるとこんな感じです(笑)
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